1.《ネタバレ》 内戦が勃発し崩壊したアメリカを舞台に、首都へと向かう報道クルーを描いた終末系ロードムービー。なんかゾンビ映画っぽくもありましたが、どこか架空のお話に思えなかったんですよねー。この世の残酷さってゆーか、絶望感が。んで、僕がこの映画を観てすぐに感じたのは、使命感ってのは絶望や不安を吹き飛ばすってことでした。つまり記録に残すとゆう使命感があるからこそ、彼らは気が変になりそうな世界でも、なんとか前に進むことができたんじゃないかと。それは銃をもって戦う人達とも同じで、途中、彼らが兵士たちと行動を共にする姿において、僕にはそのカメラが銃に見えちゃったりもしました。その一方で無関心もまた、まともでいるための生存戦略の1つであって、そのことに関しても映画の中で描かれてました。恐らくジャーナリスト達は、この世界の本質に残酷が横たわっていることに無関心でいられない、しかし何かを主張し自ら力に訴えることも残酷さに手を染めるようで嫌なんだと思います。彼らが残酷さと対峙する一つの方法が記録であり、そこに希望があると信じていて、その使命感で、絶望や不安を乗り越えていく。この映画は架空の話でありますが、こんな残酷さは世界のどこにでもあるし、たとえ日本においても今の閉そく感を考えると、僕らに関係してないとも思えない、そんなリアリティがありました。