1.《ネタバレ》 原作を買ったときの書店での会話。オレ「エドガー・アラン・ポーの何とか小説3って在庫ありますか?」女性店員「江戸川乱歩ですね?」オレ「いえエドガーーー・アラン・・・ポーーーです」女性店員(笑いながら)「へっ?」オレ「江戸川乱歩は偽者でエドガー・アラン・ポーが本物」女性店員「江戸川乱歩は偽者なんですか?」オレ「いや偽者というか本名は平井太郎っていうんですが…そんなことより調べてください」女性店員「ポーじゃなくてポオならありますが」オレ「それでいいです」女性店員「何とか小説3ですね?」オレ「その何とかってところが思い出せなくて・・・」女性店員「困りましたね」オレ「困るなよ」。原題は「悪魔に首を賭けるな」。フェリーニの映画で最初に見たのがこれで良かった。フェラーリが設立されたのが1947年、ポーが死んだのが1849年、原作にフェラーリが出てくるはずがない。原作ではトビー・ダミットは車ではなく、走って木戸を飛び越そうとして同じ結末になる。映画は結末以外はフェリーニの独創といえる。そのためか題名がNever Bet the Devil Your Head ではなく、Toby Dammit になっている。FRのフェラーリから同年F1モナコGPで死亡したバンディーニが題材となっていると思われる。この映画がその後に与えた影響は測りきれない。ニーノロータの音楽もフェリーニワールドをうまく演出している。原作でひとつ気になったのは「地球は右から左に回転しているので、左利きの母親が左から右に子供をひっぱたくのは間違っている」と書かれていたことである。ムーディ勝山の顔が浮かんだ。