1.恋愛もので難病ものです。でも、そんな単純な言葉で表現したくない、心に染み入る人間ドラマです。登場するすべての人物が、いとおしく思えます。メインの人物が中国人、香港人、イギリス人の3人なので、香港の中国返還を表現しているという解釈もあります。
香港の混沌とした人間くさい下町、対照的なスコットランドの人を寄せつけない荒涼とした海と大地、それらのバックグラウンドに個性的なキャラクター達が絡み合って、独特の「癒し」の世界が作られています。特に金城武の、ピュアでコミカルなキャラはピッタリ!私としては、彼の一番のハマリ役だと思います。ラストは決して悲劇ではありません。お涙頂戴でもありません。私は観かえすたびに、押し付けがましくない「生きるエネルギー」をもらっています。