1.《ネタバレ》 スペシャル・エディションによる初鑑賞。ビデオでは何回も見ている大好きな映画です。通常版と完全版の違いはラスト30分ですが、映画としては別物でしょう。『地獄の黙示録』では、通常版で分かりにくい部分が特別完全版でわかりやすくなり、ストーリーに大きな違いはありませんでした。『アビス』では明らかに違います。争いを続ける人間に対する警告をはっきり主張することで、エド・ハリス演じるバドの自己犠牲がより感動を呼びます。サスペンスとしての緊迫感、海の底という閉塞感、アクションの高揚感……その全ての見せ方がうまいです。異性人の登場という展開に違和感を覚える人もいると思いますが、通常版と比べて楽しむのもいいと思います。スペシャル・エディションのメイキングには、巨大な水槽の建築から水中撮影の工夫など、映画ファンなら楽しめる映像満載です。CGの先駆けとなった本作がどう作られたか楽しむのもいいと思います。液体酸素のスーツを着るエド・ハリス、実際にスーツの中に液体を入れて演技してるようです、スゴイ!