1.ゴッドファ-ザ-により、映画の面白さを知った僕にとって、コッポラは唯一無比の映画作家なのです。
製作者は、ゴッドファ-ザ-のエヴァンスです。
ここから、すでに怪しげな兆候が垣間見えます。
コッポラは他人の金だと思って、夢をもう一度とばかり、散財しまくりです。
脚本を仕上げるにあたり、コテ-ジに出演者を集め、パ-テイをしながら、書いていったそうです。
とんでもない大先生です。
そんな事されたんじゃあ、金が幾らあっても足りません。
そのわりにセットは、狭いスタジオで撮ったのか、雰囲気は有るがセコくみえます。
カメラも人物の正面アップが、やけに多く、公開当時、これは何か時代の前衛なのかと思いましたが、別に何の意味も無かったようです。
照明は、ああ、これは、素晴らしい。
これぞゾ-トロ-プだ。
やはり大先生だ。
ギアは、ああ、ギアが、、、壊れていきます。
途中から、ただの、木偶の棒に成ってしまいました。
スクリ-ンテストの中のプロデユ-サ-のセリフが意味深です。
「こいつは大根だ、、」
コッポラの本音だったのでしょう。
脚本は無いです。
ショ-トコントの羅列です。
単なるコッポラの思い付きのセリフの羅列です。
それにマリオプ-ゾのベ-スが絡むので、カオスの世界が展開されます。
大先生、暴れ放題。
他人の金だと思って。
真面目さが、微塵も見えません。
これは、ジャズなのかも知れません。
即興演奏のごとく、光と影の芸術を魅せてくれた、この作品を僕は満点を挙げたいと、思うのです。