4.《ネタバレ》 学校シリーズの第四弾。でも今回は、不登校の少年(15)が主人公。だから学校が舞台じゃない。●大介は神奈川の家から屋久島を目指し、ヒッチハイクで一人旅をする。そしてラスト、半年ぶりに中学校に登校して、出席の返事をするところで終わる。●旅のエピソードは四つあり、どれも印象的。それが終わって屋久島から戻る船上、「僕の旅は終わった」と独白して、場所は神奈川の家にイッキに飛ぶ。大介は2週間ぶりに帰宅して、家の周辺が小さく見えた。●ラスト、自主的に登校したのだろう。旅の中で、人間社会とのつながりを実感し、「社会に馴染む決心」をしたのだと思う。な~んて、説教臭さを感じない傑作ロードムービー。特に登のエピソードが好き。■ところで邦画では、ジブリアニメが大きな顔をして20年以上だが、『魔女の宅急便』『耳をすませば』『猫の恩返し』『コクリコ坂』などの青春アニメより、この『学校4』の方が遥かに豊かな青春映画。「15歳か…ええなァ!」★10点!