1.明治時代の日露戦争で、東郷平八郎率いる日本艦隊がほぼ無傷のまま当時世界最強と言われたロシアのバルチック艦隊を壊滅させ世界に衝撃を与えたという有名な日本海海戦を描いた映画。203高地の戦いも含めた日露戦争の経緯、当時の政府の考え方まで補足した興味深いストーリーももちろんだが、やはり最大のポイントは円谷の特撮につきる。元来単調になりがちな艦対艦の戦闘を、当時の技術でここまで迫力のあるものに仕上げた特撮には感服するばかりである。今でこそCGなどで差が出ない特撮分野だがこの頃の日本(特に円谷)映画の特撮は極めて優れていると思う。また三船の東郷はかなりのはまり役で、タイトルも内容も知らず、たまたまチャンネル変えた瞬間に映った顔を見て、「あ、東郷の映画かな」と思ったほど容姿から何から何までイメージ通りであった。