3.《ネタバレ》 久々に映画館で涙を流してしまいました。表現に結構グロテスクな面があって最初はちょっと不快に感じるところもあったのですが、それが逆に2人の関係の純粋さを強調してくれる効果を生み出してくれるんですよね。
そもそも、人間の内面なんてグロテスクで気持ちの悪いものです。ただ、みんなそれを見せないように隠す努力をしているだけで・・・。そして、隠しきれない人には社会の厳しい仕打ちが待っているという構図が現実にあります。
この映画は、そんなチョコレートのようには甘くない社会の現実の中で、人間の不完全さを受け入れることの大切さを教えてくれます。その視点は非常に暖かく、本当に心を揺さぶられました。何というか、フランク・キャプラの作品の世界観に相通ずるものを感じましたね。音楽も本当に素晴らしかったです。