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時をかける少女(1983)

[トキヲカケルショウジョ]
1983年上映時間:104分
平均点:6.14 / 10(Review 122人) (点数分布表示)
公開開始日(1983-07-16)
SFラブストーリー青春もの学園ものアイドルもの小説の映画化
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タイトル情報更新(2023-11-27)【イニシャルK】さん
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監督大林宣彦
助監督内藤忠司
キャスト原田知世(女優)芳山和子
高柳良一(男優)深町一夫
尾美としのり(男優)堀川吾朗
岸部一徳(男優)福島利男
根岸季衣(女優)立花尚子
入江若葉(女優)芳山紀子
内藤誠(脚本)(男優)芳山哲夫
岡寛恵(女優)芳山良子(18歳)
きたむらあきこ(女優)堀川貞子
上原謙(男優)深町正治
入江たか子(女優)深町たつ
高林陽一(男優)時計屋の男
薩谷和夫(男優)弓道部・背広の先生
梶三和子(女優)
出演松任谷正隆一夫の父(写真)
原作筒井康隆「時をかける少女」
脚本剣持亘
大林宣彦(潤色)
音楽松任谷正隆(音楽監督)
石川光(音楽プロデューサー)
高桑忠男(音楽プロデューサー)
作詞松任谷由実「時をかける少女」
作曲松任谷由実「時をかける少女」
大林宣彦「愛のためいき」
編曲松任谷正隆「時をかける少女」
主題歌原田知世「時をかける少女」
撮影阪本善尚
石井浩一(撮影助手)
本田茂(撮影助手)
製作角川春樹
角川春樹事務所
プロデューサー大林恭子
配給東映
KADOKAWA(2021年リバイバル)
美術薩谷和夫
大林千茱萸(美術助手)
島村達雄(ピクトリアル・デザイン)
白組(ピクトリアル・デザイン)
編集大林宣彦
録音林昌平(音響デザイン)
その他IMAGICA(現像)
あらすじ
大林監督作品「転校生」に続く尾道三部作の第二作。筒井康隆の同名SFジュブナイル小説の映画化。土曜日の放課後、実験室でラヴェンダーの不思議な匂いで気を失った芳山和子(原田知世)、それ以来彼女の周囲で次々と不可思議な出来事が起こり始める・・・。劇場パンフレットに寄せられた主題歌担当松任谷由実のコメント、「2 Hの鉛筆で書いたみたい」と評された、デビュー直後の原田知世の初々しい魅力が全篇にわたって横溢。その後何度かテレビドラマ化、リメイクもなされたが、2006年公開、アニメ化作品は特に好評を博した。
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5.《ネタバレ》 芳山和子は大林監督の理想の少女だったのだろうか。彼女のきれいな言葉遣いや遠慮がちながらも清く正しいその所作は、旧き佳き時代の日本的美しさを湛えている。同級生である深町君の家で雨宿りする際にも、雨から逃れる性急さの中で出来る範囲で、彼女は靴を入船ではなく出船に揃え、さらには彼の靴までそっと直したりする。その美しさ!80年代とはとても思えない古い町並みの尾道と、そこに閉じ込められたかのような少女、芳山和子。ドタバタ喜劇を中心に描くことが多い大林映画だが、『時をかける少女』では喜劇色は岸部一徳と根岸季衣のネクタイをめぐるコミカルなやりとり程度にとどめられ、一貫して儚げな和子の沈んだそのたたずまいを捉えることに終始する。尾道三部作の中でも本作がどこか異彩を放つ印象なのはそのせいだろう。あまりに作りものめいた星空や、せっかくのクラシックな雰囲気を台無しにせんばかりのタイムリープの特撮、深町君の冗談のような台詞回し、ラストの美しくもかなしい余韻を断ち切るほどの可愛らしいミュージカル的エンディングなど、大林宣彦を大林宣彦たらしめている大林映画ならではの彼のその破壊的こだわりが、『さびしんぼう』の前半部分などと同様に本作の喜劇部分であるとも言えるのだが。そんな子供騙しに凝らした意匠の裏で彼がそれでも真摯に描くのは、未来人が拝借したささやかな傷の記憶が結ばれるはずだった二人の頼りなく幼い恋を引き裂く無情、書き換えられた恋でもその気持ちはうそではなかったと涙する少女の痛み、そして愛したその思い出すらもまるごと消し去られてしまうことの残酷さだ。冒頭のタイトルバックで描かれる障子越しに俯く和子のシルエットは、内気な少女のとまどいやためらいと同時に、指の傷を見つめる彼女の失われた初恋の姿でもある。拙く荒唐無稽な物語世界に潜む、そんな遠い日の痛ましい初恋がたまらなく胸を刺す。芳山和子を演じた原田知世は大ヒット曲である本作の主題歌『時をかける少女』を、今の私の歌ではないとして長い間封印してきたという。彼女がアレンジを変えつつもこの曲を再び歌うようになったのは、映画のラストで描かれる1994年どころか、ごく最近のことである。演じた原田知世までもを四半世紀に渡ってそこに封じ込めてしまうほどに、大林宣彦は忘れがたい少女像をこのフィルムに焼きつけたのだ。
BOWWOWさん [DVD(邦画)] 10点(2009-07-26 17:28:20)(良:6票)
4.《ネタバレ》 テレビ版「セーラー服と機関銃」「ねらわれた学園」でコケた
原田知世を万全の体勢で蘇らせた作品。演技が生硬→初々しい、
合成画面がチャチ→当時としては画期的、すべてのマイナス要素
をプラスに変えてしまったアイドル映画としてはかなりのレベル。深町くんのじいちゃんばあちゃんを演じた上原謙、入江たか子の滋味溢れる演技、「ずーっと、二人っきりなんだろうねー」にも泣けた。「愛の実りは海の~いろ(ララララララ~)、空のため息、星屑が、ヒトデと~(ヒトデ?)出会って~(出会って)億万年!」いまだに原田知世に芳山和子のイメージを重ねて
いる30代の野郎は多いはず。
(追記)やっぱりこの映画は満点にします。レビュー内容も何度も変えてすみません。大林監督のデビュー作「ハウス」まで遡って観た今となっては、中途半端な得点だと自分にもこの作品にも不実なような気がするんで。 あくまで自分の中での傑作という事で。「あにやん」さんのレビューがこの映画に対しての最も的を得たご意見だと思います。
放浪紳士チャーリーさん [映画館(字幕)] 10点(2004-01-28 15:03:23)(良:4票)
3.《ネタバレ》 この映画は、たぶん、ヒロインの芳山を演じた原田知世の映画。
知世を観るためだけにある映画だと思う。
と同時に、相手役の青年の祖父母のやりとりを観るとき、とても悲しくなる。

「土曜日の実験室」
1983年当時の、いろんな思い出が蘇る映画。
個人的に大好きな映画。

さて、筒井康隆の原作を読むと、映画とは違う印象でした。
この映画は、たぶん、これから五十年もしないうちに価値が大幅に下がる気がします。
でもいいんです。それがアイドル映画というものでしょうから。

【追記】2017年3月12日
エンディングが好きだ。大好きだ。歌と映像が好きだ。
若手俳優の演技は棒だし、映画のクオリティは低いのだろう。
それに、原田知世の写真集を買いたいと思ったこともない。
でも、大好きな映画なのは、同世代だからなのかもしれない。
激辛カレーライスさん [DVD(邦画)] 10点(2015-09-27 15:55:05)(良:2票)
2.中学生の時にスクリーンで見て、そのあと何度もDVDで見て、こないだ「時かけ映画祭」でまたスクリーンで見てきました。2006年のアニメや2010年版に比べてツッコミどころが多いのは確か。間抜けなセリフやこっぱずかしい歌の入り方、高柳良一の比類なき大根っぷりなど、マイナス点はいっぱい。でもね、この映画には他にはない「せつなさ」がたっぷり入っています。こんなせつない映画、つくろうとしてつくれるもんじゃない。知世と原作と尾道の風景、どれか1つ欠けてもなしえなかった奇跡のような偶然の産物です。見てない人はぜひご覧あれ。
ケルタさん [映画館(邦画)] 10点(2010-03-01 11:21:48)(良:2票)
1.原田知世の映画デビュー作品。
大林監督の尾道三部作のひとつ。
原田知世を愛でるもよし。
大林監督の作品として鑑賞するもよし。

私? もちろん、

 原 田 知 世 を 愛 で ま す
伊達邦彦さん [映画館(邦画)] 10点(2010-01-10 18:47:38)
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【点数情報】

Review人数 122人
平均点数 6.14点
000.00%
100.00%
243.28%
354.10%
4119.02%
52318.85%
62419.67%
73327.05%
8119.02%
964.92%
1054.10%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.66点 Review6人
2 ストーリー評価 7.72点 Review11人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review12人
4 音楽評価 8.42点 Review14人
5 感泣評価 7.00点 Review10人
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