3.《ネタバレ》 この映画を最初に観たのは15年前、学生の時でした。今は無い新宿の映画館での上映で、暇潰しのつもりで出かけました。何故かジャッキー・チェンの映画との2本立て(笑)。先にジャッキーの映画(タイトルは忘れました)を観た後、期待せずに鑑賞したのですが、上映終了後は泣いていました。涙が中々止まらず、幕間の時も俯いたまま着席。劇場が暗くなり、再びジャッキーの映画が始まってから退場しました。「映画って人をこんな気持ちにさせるんだ。」と思った最初の映画です。宗教色・政治的な背景というのが濃厚ですが、当時はかなりアホだったのでそんなことは考えず、3人の生き方(伝道僧・奴隷商人・枢機卿)という視点で観ていました。今あらためてこの映画を鑑賞すると、多分に説教臭く感じるところもありますが、やはり泣いてしまいます。美しい自然と音楽、そしてセリフが少なく淡々と進行していくストーリーが良いです。また、当時40代半ばのロバート・デ・ニーロの演技が素晴らしい!私にとっては、色々な映画を観ようとしたきっかけを与えてくれた作品です。