49.「あー、もうやってられねー、女房こどもがいなけりゃこんな会社ヤメちまうのによー!」「あー子供の頃に戻りてぇ~あの頃はよかったなぁ~」と毎日のように思っていたある日、居間のソファで幼い娘と息子と3人並んでテレビ放映されたこの映画を見ていた俺は、ひろしの回想シーンで号泣した。「父ちゃん、オラのこと分かる?」「ああ、ああ・・・」画面ではひろしが泣きながらしんのすけを抱き締めている。「パパなんで泣いてるの?」涙をダラダラ流している俺の顔をびっくりして見つめている子供達に、俺は何も言えずにただ「うんうん」とうなずくだけだった・・・。(レビューというより反省文だなこりゃ・・・。) 【幻覚@蛇プニョ】さん [地上波(邦画)] 10点(2004-06-16 23:57:52) (良:4票) |
48.《ネタバレ》 涙、ただ涙。号泣したのは久しぶりです。大阪万博、拓郎の曲、夕焼けの街角、豆腐売りのラッパ、ほんの何十年か前の世界に強烈なノスタルジアを感じて、観ているこちらまで、ひろしと同じように染められていきます。でも、この映画の主題は「明日」。 ひろしには思い返すべき、個人の歴史があります。しかし、しんちゃんやひまわりにはこれからの歴史があります。明日を生きる歴史があります。過去を額縁に飾って見るのは、昨日にすがって生きているのと同じ。とても強く、たくましいメッセージで、その発信をしんちゃんにさせているところが、本当にうまいです。 塔のてっぺんまでひたすら走る、走る、走るその姿に、「がんばれ!」と涙声をかけては、必死になる何かを、捨ててはいけないんだと教えてもらっています。アニメとか実写とか、そんな垣根など、この作品の前では「無」に等しい。40代の人、必見です。 【映画小僧】さん 10点(2004-03-01 22:08:00) (良:3票) |
47.《ネタバレ》 「オトナ帝国の逆襲」または「さようなら、21世紀」。劇場版『クレしん』の中でも、傑作と名高い本作。中年男性諸氏の涙腺を直撃した「ひろしの回想シーン」はマジで号泣です!!クライマックスでしんちゃんが鼻血を垂らしながらタワーを駆け上るシーン→「ずるいぞ!」のキメ台詞まで、もう涙が止まりません。「ジブリがなんぼのもんじゃい!」とでも言いたげな、笑いと涙の波状攻撃。これぞアニメ史上の傑作。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 10点(2012-01-04 23:18:26) (良:2票) |
46.《ネタバレ》 まず最初に言っておきたいことがある。これだけはどうしても言わずにはいられない。世の中の大人達、PTAをはじめとする大人達に子供に一番見せたくないアニメに選ばれたこのアニメ、その映画の中でも最高の作品であるこの映画を見もせずにこれは駄目だと言うのは間違っている。この映画を見ればその考えは変わるはずである。たかがアニメ、クレヨンしんちゃんだからって侮るなかれ!この映画は野原しんのすけという一人の少年、しかも、五歳児の眼を通して仲間との友情、家族との絆の大切さ、未来へ向けてのメッセージ、その全てを笑いと涙で完璧に描き切っている所が凄いところである。前半の過去の思い出に帰ってしまっている大人達を何とかしたいと春日部防衛隊の仲間達、メンバー全員で力を合わせる姿、例のバスの運転シーンにおけるスピード感たっぷりのアクション、しんちゃんたちの頑張りに子供達は大喜びし、大人達も「頑張れ」と応援したくなる。後半の特にあの東京タワーの階段を歯を食い縛って駆け上るしんちゃん、最後にしんちゃんが「早く大人になって、お姉さんみたいな人といっぱいお付きあいしたいから」だから大人になりたいと願うその姿に涙なくして見れない。これは子供と大人のお互いの未来に向けての素晴らしいメッセージを持った感動作品である。文句なしの満点!この映画こそしんちゃんを毛嫌いしている大人達に見て欲しい。これを見れば何故、クレヨンしんちゃんがここまで愛されているのか解るはずです。 【青観】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-08-05 23:31:23) (良:2票) |
45.《ネタバレ》 「いい映画」だと聞かされて見るのと知らないで見るのとではまるで違う。「傑作」などという評判を知ってしまうと、期待してしまう分だけ要求が高くなって「なーんだそんなに大したことはないじゃん」となりがちだ。クレシン映画は「ロボ父ちゃん」が出色の出来だったので、あれを上回るのは難しかろうと思って一時間ほど冷静に見ていたが、突然始まるあのヒロシの回想場面に完全に打ちのめされてしまった……。 これは確かに郷愁だ。ただ郷愁というと「過ぎ去った昔を懐かしむ」「あの頃はいい時代だったと思う」ことになると思うが、個人的には時代なんてものは付属物にすぎず、郷愁の本質は「過ぎ去った命を懐かしむ」ことであると思っている。ヒロシの回想をみても自分が生きた時代への懐かしさというよりも自分が生きてたきた命の歴史それ自体を振り返る印象が強い。 人生の中盤を越えた(要するに中年です)人間なら多く感じているだろうが、私も徐々にではあるがしかし確実に強まってくる「命の短さ」「人間のはかなさ」つまりは「命への愛着」というか、「自分から息子へ伝わっていく命」というか、とにかく若い時代には頭ではわかっていても現実味がなかった感覚、そこにこの映画は訴えかけてくる。 悪役(とは言い切れないが)も最後までしっかり悪役を演じており、他のクレシン映画みたいにおチャラけすぎて緊張感をぶち壊していない。最後もしんちゃんのギャグを織りまぜながら感動的に締めくくっている。 それにしてもクレシン映画に10点つけるとは思わなかった…。やられた。 ただ……お子さまには理解できないんじゃないかこれ(笑)。 まぁいい。子供はいつか、大人になる。 【空耳】さん [地上波(邦画)] 10点(2016-05-16 16:59:37) (良:1票) |
44.《ネタバレ》 かつて日本には高度経済成長という輝かしい時代があり、日本中が明日に希望を持って暮らしていて、そのころを過ごし、いまでは疲れた大人になった人たち。この映画はそんな人たちの涙腺を攻撃しまくっています。特に夕日町商店街の描写は素晴らしく、その時代を知らない人でも住みたいと思わせる描写です。その後も昔懐かしいネタで大人たちを懐かしがらせておいて、「過去を振り返るだけでは意味はない、昔がどれだけ素晴らしくても、未来を生きなければならい」というメッセージを送る。この上なく残酷です。実際この映画を観た当時中学生の自分は「昔に生まれればよかった」とうじうじ悩んでいたこともあるくらい。 そのメッセージよりを抜きにしても、感動したのが父親ひろしの存在。彼の回想シーンは全お父さんが涙する名シーンであり、終盤で「俺の人生はつまらなくなんかない!家族がいる幸せをあんたにも分けてやりたいぜ」という名言も生みました。そして何より彼は昔の輝かしい時代よりも家族を選んだ。日本中の父親の理想像、気持ちをひろしが代弁してくれたのです。 今の若い世代にはつらい映画かも知れないけど、未来へ生きる希望を描いたラストは是非観てほしい。満点! 【ヒナタカ】さん [映画館(邦画)] 10点(2010-07-13 18:18:50) (良:1票) |
43.ここのレビューで「子供には分からないじゃないか」などと批判してる人。 そんなことないですよ!自分がこの映画観たのは小学生の頃だけどしんちゃんの疾走シーンでは感動しました。中学生になって観直してみて、少し自分の父親を尊敬するようになりましたしある程度映画を観た今でも感動して明日への元気を貰っています。 そして、これから働くようになって家庭を持っても、自分の子供にはコレを観せようと思います。子供の前でグジュグジュ泣いて子供に「どうしたの?」と言われようと思います。 【bolody】さん [映画館(邦画)] 10点(2009-01-16 19:37:35) (良:1票) |
42.《ネタバレ》 昭和ノスタルジーとは何かよく分からないが、僕の子供時代は先生、子供、地域社会からの暴力、いじめ、吊るしあげなんかでズタズタの地獄だった。はっきりいってあの時代には戻りたくないし、思いだすだけで吐き気がする。そういう奴らが子供時代に戻りたい、あのころは良かったなんて言い出しているのかと思うと鳥肌が立つし、中盤の「子供狩り」という名の幼稚でグロテスクなエゴをむき出しにする大人達、しんのすけを置いてきぼりにしてトラックに乗ってどっかいっちゃう連中に、僕は他のレビュワーさんとはおそらく違うテーマを感じ取っていた。しかしそうした仕打ちを受けたしんのすけ、春日部防衛隊のその後のバスカーチェイス、そして家族がいる事、1人じゃないということは素晴らしい事・・・それを堂々と相手にぶつける誇り高き態度は、確かに「感動」というものを僕に与えてくれた。「しんのすけ、お前すげーよ」・・・奥さんが出来たばかりの僕は、そして僕の奥さんも、しんのすけにそう言ってやりたい。お前は大人たちのエゴに勝ったんだ。「空が青いぞ」といいながら。 【はち-ご=】さん [地上波(邦画)] 10点(2008-04-29 23:42:23) (良:1票) |
41.大人になれば誰でも過去を懐かしむことがあると思います。そして思い出というのは美化されやすいもので、そんなときはあの頃は良かった、あの頃に戻りたい、と思ってしまいがちです。しかし、そうした過去を積み重ねてできた今が、どれほどかけがえのないものなのかということを、この映画は気づかせてくれました。やはり各所でいわれるように、小さい子どもよりもその親世代をターゲットとした作品ですね。 とはいってもクレヨンしんちゃんらしいギャグシーンもしっかりあり、スナックやバスを運転する場面では、笑いっぱなしでした。話のテンポも良く、笑いも感動も与えてくれる名作だと思います。 ただし高所恐怖症の人には覚悟が必要です(笑) 【Trunk】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-01-17 17:56:15) (良:1票) |
40.本当に本当に泣いた映画。 昔は楽しかった、昔は良かったと捕らわれがちになってしまうけれど 本当はそういう昔を積み重ねて、大切な今があってこれからもそんな未来を生きたい そんなメッセージが心に染みました。 やっぱりヒロシの回想シーンが一番泣けました。 ゆとり世代の私は本当に甘やかされて育っていて、ついつい お父さんがいつもいつも毎日頑張って、仕事をしていて 家を守っていることを、忘れがちでしたが、 この映画はそれを思い出させてくれました。 【あさ】さん [DVD(吹替)] 10点(2007-05-27 14:10:59) (良:1票) |
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39.《ネタバレ》 映画館で初めて泣いた!70年代と今では未来に対しての希望は違った。でもいつでも未来にあこがれる子供はいる。ヒロシの回想シーンをみた人は70年代だけでなく次の時代も、今も、一瞬一瞬大切だと思うだろう。素晴らしい音楽をバックに未来を生きようとするしんのすけを応援してしまう映画です! 【ランニングハイ】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-04-18 22:20:19) (良:1票) |
38.《ネタバレ》 これは日本映画の最高傑作の一つ。黒澤映画も何本も見た。伊丹映画も何本も見た。それでもなお言える。これは間違いなく日本の生んだ最高の映画だ、と。クレヨンしんちゃんという完成されたキャラクターを使って、ノスタルジーを完全に描ききっている。ストーリーはテンポよく進んでいくし、笑いどころも満載。そして圧倒的なノスタルジー。僕は1985年生まれで、万博やいわゆる「懐かしい昭和」は両親からしか話を聞いたことがないけど、あの圧倒的な懐かしさは何なのだろう。人の感情に懐かしさを感じるツボがあるのなら、この作品はそこを直撃した。完全にやられました。満を持して10点です。世界規模で見ても、この映画を越える作品はそうそう現われないだろうなぁ。。。 P.S.原監督、さっさとハリウッド行ってください。 |
37.回想シーン、うつむくみさえにどこか照れながら真っ直ぐな目線で歩くひろしそして満開の桜たったそれだけのワンシーンにとても感動してしまいました。おぼつかない足取りで先輩との取引先を巡り必死に仕事を覚える、満員電車中で立ったまま思わずウトウト、上司に怒鳴られる、パソコンの突然の故障に冷や汗を流す、狭いながらも一軒家を建てる、そしてそこにあるのは妻と子供の笑顔・・・嗚呼なんて素晴らしい映画なんだろう。 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-09-29 00:09:31) (良:1票) |
36.《ネタバレ》 ノスタルジー全開。僕は全く万博世代ではないんですが、これを良識ある万博世代が見ると間違いなく泣くだろうと思わせる。泣ける。これは間違いなく泣ける映画です。僕が今まで観た映画の中では間違いなくこの映画が一番涙腺を緩くさせた映画です。とりわけヒロシの回想シーンが自分の思い出とダブるんですよね。あなたもそうでしょう? これが感傷を誘うんです。ここでブレーキが壊れると、あとは野原家の家族愛で「ウウッ……」ですよ。ここからは分析になりますが、この映画は、僕にとって「バニラスカイ×ノスタルジー日本版」にみえたんですよね。「夢に生きるのか、現実に戻るのか。」この問いですよね。今回の場合、夢=ノスタルジーっていうことで。ピーターパン症候群とか、トイザラスキッズのうたとか、そのへんも微妙に思いだしました(笑)。誰しもが少なからず持つ「大人になってしまった感」とでもいいましょうか。「楽しかったのに有限であった時代。もう子供じゃないんだ感。」を上手く押さえいて。あ、あとあの「帝国の長」いたでしょ? 蛍チャンみたいな髪型で、碇ゲンドウみたいなヤツ。あいつがねえ……ちょっと例えがわかりにくいかと思いますが、「東京大学物語」に登場する「山崎」とダブったんですよ。ある種、達観しつつも夢を忘れられない人間、とでもいいましょうか。こういうキャラがまた「ゾクゾクッ」とくるんです。「人間」というものを写し出しますよねえ。そしてやはりヒロシです! 泣けてしまう感覚を隠さないヒロシにみんな共感するのさ。だいたい出だしからして、もう子供ほったらかしな演出。スタートからバスチェイスまでは、もうなんというか「素晴らしすぎる!!」って感じです。「もっと観たい!!」っていう。2時間くらいでやって欲しかったなあ。ヒロシが警察に出口を聞く場面があったんですけど、「ここにいると頭がおかしくなっちまう!! 出口はどこだ!!」みたいな。あの後、もうちょっと迷いつつ出口を発見して欲しかったところです。ぜひ鑑賞してください。日本最高峰のアニメ映画です!! 【ようすけ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2005-04-12 04:33:25) (良:1票) |
35.《ネタバレ》 僕はまだ20そこいらで、子どもでもなく大人でもない。昭和30年代の持っていた空気、21世紀への憧れ。どんなオトナであったとしても、一度はきっと子どもに戻ってみたくなる。 僕らは、特別な生き方をしたいと思っていても、そんな勇気を持てず、いつの間にか普通の生活が染み付いている。だけど普通の生活も悪くはない、後半のヒロシの「つまらなくなんかないぞ!俺の人生は・・・」という言葉。今を平凡に生きる僕たちの叫びでもありました。というわけで満点です。 【葉月】さん 10点(2004-02-12 04:53:39) (良:1票) |
34.だってこのタイトルを観るだけでも条件反射で涙目になるんですよ。この点数つけなきゃしょうがないじゃないですか・・・。いろんな意味で自分の価値観をブッ壊してくれた名作です。 【しゃらら】さん 10点(2003-12-19 13:59:19) (良:1票) |
33.評価は点数に語らせて、ここでは、クレしんである必要性について(勝手に)述べます。映画において、しんのすけたちは、俳優なのです。演技です。だから、撮影の合間には休憩とかタバコとか、もちろんクルーもいます。テレビでのしんのすけたちは、かれらの日常なのです。ここでは演技ではありません。普段です。こういう風に解釈することにより「どうしてしんちゃんを使うの?」という疑問が解決されます。なによりも、運動神経抜群で表情豊かでかわいい、すばらしい役者ですよね、しんのすけ君は。 |
32.僕は万博の頃とかまだ生まれてないのでノスタルジーは感じられなかったけど、あの頃の人たちがどんなにか素晴らしい未来を想像していたのかという点は理解できます。そして同時にその頃の世界に憧れも感じます。だから悪役の気持ちもわかっちゃうし、でもこれからの未来にだってきっと希望はあるだろ、っていう気持ちも当然わかる。あまり他で見たことないような気持ちにさせて貰えたこの作品が気に入ってます。 【あずーり】さん 10点(2003-01-29 20:23:17) (良:1票) |
31.《ネタバレ》 40代以上のお父さんはきっと、ヒロシの回想シーンで、懐かし過ぎて号泣するはず。映画そのものの出来とか、そんなことは置いといて、自分のツボに見事にハマったので満点です! 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2011-07-02 23:34:08) |
30.クレヨンしんちゃんを子供に見せたくないアニメに選ぶオトナに見せたいアニメNo.1!!今しんちゃんの真似をして半ケツで踊ってるような子供も大人になれば羞恥心を覚える。子供というものは何なのか、子供が大人になるということはどういうことなのかを鋭く描いたアニメ映画の決定版 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 10点(2010-05-17 11:50:24) |