16.《ネタバレ》 今まで見た戦争映画の中では一番好きです。戦争の不条理がすごく伝わってきました。美しい自然の中での愚かな殺し合い。けれど誰も好きこのんで殺しあっているわけではなく、この時代に生まれてしまったという理由だけで戦場に送られ、死にたくないから敵を殺している。そこには目的も何かを守っているという自負もなく。心の均衡のためにある者は神に祈り、ある者は妻を心の支えにし、主人公は戦線離脱中の地元民との生活に光を見出す。けれど中盤以降でその支えもなくなり、現実に戻らされる残酷さにはため息が出た。瀕死の少年が死ぬ瞬間、その顔を映さずに少年が最後に見る木漏れ日を映す。それは残酷な程美しい。無惨な死を詳しく見せる映画よりも私には効きました。実際に戦争に行った人は、違う見解を見せるかも知れないけれど、一番心に響いた反戦映画でした。 【トマトマート】さん 10点(2004-03-22 11:34:06) (良:1票) |
15.詩的な台詞、神秘性を感じされる自然の情景、全ては愛から生まれるというメッセージ性がとてもストレートに表現されている作品。ウィット二等兵とウェルシュ曹長の絆はとても深く、戦争という影の中で光を放っていた。 【クロちゃん】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-23 12:06:17) |
14.素晴らしい映画だと思いました。 吐き捨てるようにつぶやく語り、兵士の一人一人の心情の描写、自然の描写、 戦闘のシーン、どれも圧倒され、心に残りました。戦争というものについて、改めて強く考えさせられました。 |
13.美しすぎる自然と裏腹に殺し合いをする人間。殺して殺されて、何も知らない自然だけが画面の中で輝いている。監督は、自然の美しさと人間の醜さを対比させて描きたかったんだと思う。いろんな意見がある映画だけど、素晴らしい映画だと思う。 【あつお】さん 10点(2003-12-30 18:05:19) |
12.こういうのを傑作と言うんでしょうね。美しくて美しくて美しくて美しい。最初から最後まで徹頭徹尾キレ続けているニック・ノルティだけがあんまり美しくないですが、まあ薬味も必要だということで。私はこの映画、劇場で4回観たのですが、最後の1回は確信犯的に寝に行きました。大きなスクリーンでこの映画を上映している中でうたた寝してみたかったので。実にいい気分でしたよ。良い映画って寝てても良く寝られる。 【anemone】さん 10点(2003-11-22 20:21:20) |
11.なんか書こうと思って開いたんだけど、燎原の火のような「つまんねー」の声の前に言葉を失ってしまった。そういうことはゴダールの映画にでも向かって言ってくれ。お願いだから。 【じゅんのすけ】さん 10点(2003-07-05 17:31:03) |
10.反戦映画としては完璧の出来。あんな美しい自然の中で人間たちはなにやってんでしょうね?愚かですね~。ってことが言いたかったのだと思う。だからストーリーを求めるんではなくて、感じ取る映画です。「プライベートライアン」や「史上最大の作戦」等のものと比較するんでなくて、「西部戦線異常なし」といった戦争映画と比較すべき。 【驢馬賭DE弐瑯】さん 10点(2003-05-20 16:09:56) |
9.超哲学的で何回も見てしまった。見るたびに発見がある。なんかいろんな人間の思考がいろいろ錯綜していて個人的には大作やと思う。意外に平均点が低いのが残念。 【くがあら】さん 10点(2003-04-28 00:03:11) |
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8.こんなにすごい戦争映画は、みたことがない!! いままでいろいろなのを見てきたがこんなにすごいのははじめてだ。日本軍と戦うシーンがとても迫力があってよかった。戦争の中に男達の狂喜を描いているとてもいい作品だと思う。他の奴はみるめなさすぎだと思う・・・・・・ 【タカ】さん 10点(2003-03-11 21:20:33) |
7.面白い 戦争での人間性が出ています 戦争を映画で描くには 嘘がありますから いかに写実的かで見るものではないと思います プライベート ライアンの 活劇くささ から すると とても良い出来ですね 【杜の猫】さん 10点(2003-01-26 23:33:03) |
6.(ネタバレ在りっス)内容も映像も素晴らしい映像叙事詩。戦争の中で正気を支えるものはなにか?恋人の存在か?インテリジェンスか?仲間への他者への思いやりか?人間の善性への信頼か?戦争の狂気の中で、自分をおとりに敵をひきつけ、仲間の部隊を救う利他の行為を描くことによって、この映画は、最終的には人間への善性への信頼を描き、またそのことによって、その善性を飲み込み、狂気へと巻き込む戦争のおろかさ・怖さを浮き彫りにしている。人間の強靭な(狂気にまみれない)善性と内に潜む狂気と弱さを、最終的には人間への暖かい視点で描いた傑作であると思う。大自然の営みのカットもいれることによって、戦争という行為を、智慧を持った生命の営みのひとつ、という感じで描き、いろいろと考えさせられる。主人公も、有能で、人柄がよく、とても好きです。(ちなみに原作は呼んでいない) 【撃っとこサマー】さん 10点(2002-12-28 23:59:19) |
5.初見のときから好きだったのですが、水木しげるの『総員玉砕せよ』を読んでから見るとまた好きになります。水木先生のご本によると、あんな感じらしいですね。南洋の戦場というのは。自然の描写が不必要に多い、とお感じのレビュワーが大勢いらっしゃいますが、私はそうは思いません。編集がいじわるなんですね。観客の集中力を削ぐ方向に編集してる。もしも私たちが南洋へ戦争しに行くと、きっとああいうものを見たり火薬や死体の臭いといっしょに花の匂いもかいだりするのでしょう。あと、原作の小説はアメリカではすごい評価高いらしいですね。その原作をかなり忠実に映像化しているので、日本兵の考証がヘンなのも仕方ないです。ここ半世紀ずっとアメリカさんはそういう認識であられるのだから、変えようがないじゃありませんか。そういうとこひっくるめて私は好きですね。「SPR」は私の人生には不要な映画ですが「TRL」はソーグッドです。 【仁太夫】さん 10点(2002-12-01 21:58:09) |
4.ずばり日本人を馬鹿にしている。ガダルカナル島、日本vsアメリカですが日本人なんか居ないとおもってOK(wただ、戦争時の上下関係、各人物(各階級)の視点から見ると、色々ある戦争映画、一番よく描かれていると思います。ちょっと人物像が美化されているとも取れますが・・・マリック監督はじめ一流のスタッフ達の味が出ていて、さすがベルリン映画祭グランプリって感じでした。 【ろれちゃん】さん 10点(2002-11-09 13:28:08) |
3.自分の中ではかなり好きな映画です。皆さん賛否両論ですが、ぼくは最高の戦争映画だと思ってます。監督は学生時代哲学を専攻していたそうですが、まさにこのシン・レッド・ラインは戦争を前提に置いた哲学映画です。南の島というと大抵はバカンスやパラダイスなどという言葉が浮かんできますが、その南の島で戦争が勃発するといったガダルカナル戦に興味をもったマリック監督は哲学的要素にもってこいだと思ったのでしょうか?とにかく、難しい映画でしたがこの主人公をつくらずかつ兵士の心理を事細かに描写したあの流れが大好きです。 |
2.この映画を観ていて、今までのどんな戦争映画よりも恐怖を感じました。多くの兵士が夢の中に安らぎを求める中、ウィットは自然と原住民にひかれる。そして戦争と狂気と野心と…。戦争を語る上での究極の対象物が全て揃った映画でした。それが意味するものは哲学。上辺だけの戦争映画が多い中、初めて”戦争”を見た気がしました。よくプライベートライアンと比較されますが、比較対照が間違っている思う。同じ論点で批評する映画では無いです。 【あゆか】さん 10点(2001-11-10 22:33:47) |
1.本当の天才と、そうでは無かった者との差を見せ付けられた一作。ただし....見る人を選びます。 【NOPPO】さん 10点(2000-03-23 21:48:51) |