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モスラ(1961)

[モスラ]
1961年上映時間:101分
平均点:7.50 / 10(Review 42人) (点数分布表示)
公開開始日(1961-07-30)
SFアドベンチャーファンタジー特撮もの小説の映画化モンスター映画
新規登録(2003-10-08)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-07-18)【イニシャルK】さん
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監督本多猪四郎
助監督野長瀬三摩地
中野昭慶
キャストフランキー堺(男優)福田善一郎
香川京子(女優)花村ミチ
小泉博(男優)中条信一
ザ・ピーナッツ(女優)小美人
ジェリー伊藤(男優)クラーク・ネルソン
上原謙(男優)原田博士
志村喬(男優)天野貞勝
平田昭彦(男優)国立核総合センター院長
佐原健二(男優)ヘリ操縦士
河津清三郎(男優)防衛長官
小杉義男(男優)第二玄洋丸船長
田島義文(男優)防衛軍指揮官
山本廉(男優)並木(第二玄洋丸航海士)
加藤春哉(男優)村田(第二玄洋丸船員)
三島耕(男優)はやかぜ艦長(クレジットのみ)
中村哲(男優)ネルソンの配下
広瀬正一(男優)ダムの監視員
堤康久(男優)キコリ
三田照子(女優)茶店のおかみさん
津田光男(男優)豪華船船長
岡部正(男優)国立核総合センター職員
オスマン・ユセフ(男優)ネルソンの配下
ハロルド・S・コンウェイ(男優)ロリシカ国大使
山田彰(男優)爆撃機照準士
大前亘(男優)船舶協会職員
手塚勝巳(男優)報道カメラマン
加藤茂雄(男優)ダムの監視員
緒方燐作(男優)モスラ幼虫を発見する航空隊隊員
岡豊(男優)第一攻撃隊隊長
中島春雄(男優)江口書店前の避難民
橘正晃(男優)日東新聞記者
二瓶正也(男優)ダムの警官(ノンクレジット)
古谷敏(男優)日東新聞記者(ノンクレジット)
榊田敬二(男優)国立核総合センター所員(ノンクレジット)
池谷三郎(男優)ネルソンショー実況アナウンサー(ノンクレジット)
中山豊(男優)無線士本間
宇野晃司(男優)ダムの警官
吉頂寺晃(男優)男B
池谷三郎アナウンサー
原作福永武彦「発光妖精とモスラ」
堀田善衛「発光妖精とモスラ」
中村真一郎「発光妖精とモスラ」
脚本関沢新一
音楽古関裕而
作詞田中友幸「モスラの歌」(ペンネーム「由起こうじ」)
関沢新一「モスラの歌」(ペンネーム「由起こうじ」)
本多猪四郎「モスラの歌」(ペンネーム「由起こうじ」)
梶田興治「インファントの娘」(ペンネーム「池すすむ」)
作曲古関裕而「モスラの歌」
梶田興治「インファントの娘」(ペンネーム「池すすむ」)
編曲古関裕而「モスラの歌」/「インファントの娘」
挿入曲ザ・ピーナッツ「モスラの歌」/「インファントの娘」
撮影小泉一
上田正治(撮影助手)
製作田中友幸
森田信(製作担当者)
配給東宝
特撮円谷英二(特技監督)
有川貞昌(特殊技術 撮影)
鶴見孝夫(特殊技術 撮影助手)
向山宏(特殊技術 合成)
渡辺明(特殊技術 美術)
井上泰幸(特殊技術 美術助手)
岸田九一郎(特殊技術 照明)
美術北猛夫
安部輝明
録音宮崎正信(整音)
宮内一男(録音助手)
照明高島利雄
スーツアクター中島春雄モスラ幼虫
手塚勝巳モスラ幼虫
その他IMAGICA(現像)
池谷三郎(予告編ナレーション)
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5.地図にも載っていない南海の孤島(=インファント島)の象徴である双子の小美人と、島の守護神である巨大な蛾(=モスラ)の特撮冒険物語。言わずと知れた円谷作品の中でも、ファンタジックな怪獣としては唯一無二のキャラクターで、作品としては「ゴジラ」「空の大怪獣ラドン」と並んで傑作の誉れ高い映画だったと言える。島での秘境・冒険モノのスタイルの前半から舞台が一気に東京へと移る構成となっているが、いかにも映画的な興趣満載で、調査隊の島での様々なエピソード(小美人を捕らえて一儲けしようとする一派との対立など)が、フランキー堺を中心にコミカルに描かれていくテンポの良さ。島民の祈りの中、巨大な卵に亀裂が生じモスラが誕生する瞬間の盛上げ方の上手さ。海を渡る幼虫モスラに攻撃を加える自衛隊機といった、パースペクティブな画面構成の美しさ。決壊したダムでのスリリングな救出エピソード。そして集中攻撃を浴びながらも、地を這って目的地へと進む幼虫のユニークな動きの面白さ。一方そんな中、ステージでは小美人を乗せた馬車が空中から舞台に降りて、中から出てきた二人(=ザ・ピーナッツ)が歌い始める、お馴染み“♪モスラの歌”。その音響効果の素晴らしさ。このシーン、一種のミュージカルと言ってもいいほどで、否応でも胸高まる名場面となっている。さらに、真っ二つに折れた東京タワーに成虫となる為の繭を作るアイデアが素晴らしく、夜間から一気に朝へと画面が切り替わる、その遠景に捉えたタワーと繭とのファンタジックな美しさ。やがて大勢の見守る中、四方からの熱戦砲の攻撃を受けるシーンになるや、そのボルテージは最高潮に達する。(直前、フランキー堺が光線避けのサングラスを慌ててかけるというシーンも挿入されるが、このあたり、本多猪四郎監督演出は実に木目が細かい。)成虫したモスラの極彩色の羽根の衝撃波で舞い上がる車などは、いかにもミニチュア丸出しで、この当時の円谷特撮のひとつの壁だったに違いはないが、むしろそれが円谷作品の味だとも言え、ここはご愛嬌と捉えるべき。優れたオリジナルの脚本に生命を吹き込み、(お得意のミニチュア・セットの緻密さはさらに進化している!)ダイナミックでスケール感溢れ、超大作の風格すら漂わせた本作は、特撮怪獣映画のお手本であり、円谷をして“特撮の神様”と言わしめた記念碑的な作品だったと言える。
ドラえもんさん 10点(2003-10-18 00:22:18)(良:3票)
4.《ネタバレ》  【三大怪獣 地球最大の決戦:1964年】【怪獣大戦争:1965年】と共に、当作品も鑑賞する機会を得たので投稿します(なお、勢いで投稿した後に、皆さんのレビューを拝読し、2日後に追加・修正させていただいております。良投票してくださった方、ごめんなさい…)。
 当作品は、私が幼稚園にあがるかあがらない頃に、TVで初めて観た【東宝製作の怪獣映画】です。幼い私は「モスラは、ウルトラマンに出てくるヒドラやシーボーズと同じで、悪い怪獣(スイマセン、当時の私はこういう言葉を使っていました)じゃないぞ。悪いのは、あの外国人だぞ。お願いだから、小さいお姉さん達(スイマセン、当時の私は“小美人”という名称が頭に入りませんでした)を、早くモスラに会わせてあげて…」と一生懸命、祈るように観ていたのを覚えています。

 その後、高校生の頃にTV放送されたとき(放送用のカット版)は、幼児期の記憶が蘇ったのと同時に「インファント島の人々が石を打ち鳴らして警告する姿などに『もう戦争はたくさんだ』という当時の製作スタッフの皆さんの真摯な願いが随所に込められていると思う。まさに日本だからこそ作り得た力作だ!」と感じ入ったものです。

 そして、今回、DVDでノーカット版を観たわけですが、以下、3つの感想を持ちました。
 まず、ドラマについて。他のレビュアーさん達と同様、フランキー堺さんのコミカルな演技に好感が持てました。そしてドタバタに脱線せず、真面目な展開を崩さない本多監督のバランスの良い演出に感心し、最後まで飽きずに観るこができました。
 次に、特撮について。これも他のレビュアーさん達が語り尽くしておられますが…東京の街並みをはじめ、全て手作りされたミニチュアは大規模で、その労力を考えるだけでも、当時のスタッフの皆さんの熱いエネルギーが伝わってくる思いがしました。それにしても、渋谷界隈は、↓の【カシスさん】のおっしゃる通り、今とは様相が随分違っています。不謹慎かもしれませんが「現在の街並みは、モスラが“通過”した後につくられたのではないか」…そんな連想が頭に浮かぶほど、渋谷での破壊シーンに迫力を感じました。敢えて言うなら、汚れ塗装まで施した渋谷街に比べ、ニューカーク・シティのミニチュアは作り込みが甘い印象を受けました。しかし、提携した外国の映画会社の要請で急遽、作製したものなので仕方ないかな…と思います。それでも、モスラによる突風で無数の車が飛び交う絵作りには抜かり無く、さすがだと思いました。
 最後に、テーマについて。今回は【戦争 ― 平和】以上に【一部の人間の欲望のために、多くの人達が不幸になる】という点が印象に残りました。特に「モスラには善悪の区別はありません。私達を島に戻す本能しかないんです」という小美人の台詞を反映するように、モスラは、ただひたすらに小美人を求めて、周囲を破壊しながら突き進みます。その姿を、私は【自然災害】のように思いました。製作当時は想定していなかったでしょうが【一部の国の利益追求のために地球温暖化の歯止めがかからず、その気候変動の巻き添えになる人々】という図式を、今回、連想しました。その意味合いで【平和】を捉え直すなら【国際的な相互理解と協働】といった言葉が今日的なのかもしれません。

 さて、採点ですが…上記で言及したテーマほどに深読みしなくても【私利私欲に対し、 善意・良心が勝利する物語】として素直に観られる作品だと思います。【ゴジラ:1954年】が【人間の営みの影や悲しみを描いた傑作】なら、当作品は私にとって【幼児期+高校時代+現在…】と積み重ねた思いのもと【人間の光の部分を(信じたいと)描いた力作】として、対の存在です。私も10点を献上させていただきます。

━ 備考 ━
 幼児期から耳に焼き付けられた「モスラ―やっ!モスラ~♪」の歌声…今回の再見で、小美人を演じたザ・ピーナッツお二人の声量やパンチのある歌いっぷりを、やはり素晴らしいと思いました。後年、モスラは東宝作品に何度も登場し、小美人もコスモスと名を変えたりして多くの女優・歌手の方々が演じています。歴代のモスラ作品を観た各世代の皆さんごとに「この人達の歌声こそ最高!」という親しみがあることでしょう。
せんべいさん [DVD(邦画)] 10点(2018-01-11 21:40:38)(良:1票)
3.関沢新一の一見軽いが奥の深い脚本、本多猪四郎の緻密な演出、円谷英二の凝りまくった特撮。
『ゴジラ(1954)』、『空の大怪獣ラドン (1956年)』『大怪獣バラン (1958年)』などを経て、本作は明るい作風。正に映画が娯楽の王様だった時代の作品なので見応えがある。
ガブ:ポッシブルさん [DVD(邦画)] 10点(2015-10-19 16:44:08)(良:1票)
2.今更ながら、初めて観てん。東宝とかの怪獣映画は小さい頃、よく観た記憶もあるし、なんか夢中になった記憶もあるねんけど、いつからか観なくなり、学生時代に、新しいゴジラの映画観て、げ、おもろな~って思い、以来、日本の怪獣映画=おもんないってゆう固定観念があるねん。この映画も古いし、ちゃちくて、おもろないねんやろーなーって期待せずに観たら、わりとよくできててびっくり。そら全体的に観たら、リアリティーとかあんまないし、漫画チックやし、特撮はちゃちーで。でも、なんか引き込まれた。特に、モスラの歌を歌う小美人には、ゾクゾク震えがきてん。こんなに、かっこよかったっけ?モスラの歌って?なんかねー、かっちょいーねん。小美人もモスラも島の人達も。表現がおかしーかもしれんけど。もう、その時点でしびれてもーて、気づいたら夢中で観てた。フランキー堺のコミカルな演技も、ほほえましくて好感もてる。昔の邦画もたとえ怪獣映画であっても、おもしろいのはあるねんなー。しばらくこのジャンルにはまりそーです。
なにわ君さん 10点(2004-09-21 18:31:25)(良:1票)
1.《ネタバレ》 モスラがとてもカワイイな。
普通の蛾だったらコワイけど、モスラなら一度は飼ってみたい。
飼い慣らして、通学や通勤のための乗り物にしたいね。
哀しみの王さん 10点(2004-04-21 13:45:19)(笑:1票)
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マーク説明
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《新規》:7日以内に新規投稿
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 42人
平均点数 7.50点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
412.38%
549.52%
6716.67%
7716.67%
81228.57%
9614.29%
10511.90%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.40点 Review5人
2 ストーリー評価 9.00点 Review5人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review5人
4 音楽評価 9.33点 Review6人
5 感泣評価 9.00点 Review5人
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