2.主役が落ち着いちゃったためドラマが構成しにくくなり、脇であったスティフラーが主役となった、そのための違和感はある。しかし、ドラマをかき回すだけの存在であった傍役を見事に主役に据え、結婚式に向かって盛り上げ、細かいネタを積み重ねる力量は、前二作以上ではないかと思う。「チョコレート」「変態バチェラパーティー」なんぞ、ああ、これぞスクリューボールコメディ、よくできたシナリオを見事に演出すること、それを観る幸せ。さらに高校時代から結婚まで、ノスタルジックな感慨に耽るというアメ・パイならではの感動も健在。個人的には、アリソン・ハニガンの天然ぼけをもっと強調して欲しかったのだけど、ひとまず、ほんとに良かった良かった。こいつら成長したなぁ、って思わせてくれるシリーズなんて、そうないすよ。涙涙。
……でも、映画館で観たかった…。