1.《ネタバレ》 配役がベスト!YOUが母親役をやることで、また帰ってきそうな感じがして、ほのぼのとしたムードがあった。
そして、タテタカコの「宝石」が、この映画にベストマッチしている。
あとは、カメラワーク。いろいろあるカメラワークの中から、一番貧乏くさく映る撮り方で撮っているのではないだろうか?と感じた。
この映画、確かに万人受けはしない映画だと思う。
でも俺は、観て本当によかったと思ってる。
色んな考えさせられる映画を観てきたけど、この作品は、「かわいそう」だとか「悲惨」だとかいう言葉で片付けられる映画じゃない。
実際の事件とは違う、フィクションで作られているし、実際の事件とは違う結末があるから。
一番印象に残ってるのは、ゆきが死んで、埋めた後、またいつものように生活をはじめた兄弟たちの後姿。(ラストシーン)
やっぱり無邪気な子供だっていうことを、最後に忘れさせないでくれる。
柳楽くんが、外で友達をつくったり、ゲームを買ってしまったり。やはり子供だということをしっかり細部まで描いているところに、監督の15年間の苦労が見えました。
よい作品でした。