1.《ネタバレ》 私にはとても面白い作品でした。
三国志のファンの方にはいろいろご意見も御ありでしょうが。
私はジョン・ウーさんの物語として観ましたので、その世界観にうっとりさせてもらえました♪
いきなり赤壁の戦いかと思いましたら、そこまでの駆け引きやら戦略の面白いこと!
なんのことやら分からないシーンも、その後を見れば孔明の策略だったり、周ゆの思惑に繋がったりと、ワクワク観ることが出来ました。
ツウ好みに走らず、私みたいなオツムの者でも分かるレベルに作ってある所も嬉しかった。
娯楽性も大事ですよね。
そしてもちろん、赤壁の戦いの迫力のあること!
実写に拘ったのもうなずけます。
俳優さんはもとより、エキストラの方々の息遣いがこちらにも伝わってきます。
兵馬俑の兵隊さんが、人形ではなく生きて、一生懸命走っているシーンに思わずジーンとしてしまいました。
セットや小道具も丁寧に手作りしてあって、画面に深みを与えていました。
私が観たかったのは、作り手の誠意と迫力が感じられる、こういう映画です。
今までの作品、例えば白人が主人公の映画では、感情移入しても最後は他人事と感じてしまいます。
自分とは違う世界だと。
その点、東洋人による東洋人のための映画が出来て、本当に嬉しいと思っています。
衣装も美術も美意識も、私の感覚ですんなりと受け入れられるところに感動しています。
最後ですが、中国語による漢詩のシーンも素晴らしかった。
中国の歴史と文化を尊敬した時間となりました。
よーし、来週も観に行こうっと。