3.《ネタバレ》 ども!
52歳(2019年12月現在)のオッサンです。
しかしながらアレです。
オッサンにはオッサンなりにスターウォーズの歴史があったりします。
まず、今回はシリーズで一番のエンターテインメントと断言します。
見せ場に次ぐ見せ場、今までのスターウォーズらしくない「ドラマティックな演出」など。
ディズニーや監督の意気込みが伝わって来るようです。
十二分にエンターテインメントを堪能できる映画と言えます。
ですが、「俺らの知ってる」スターウォーズとしては50点以下です。
その理由は、スターウォーズとは―――神話であり寓話であると思うのです。
過去、ルーカスのシリーズは、最初から神話のアウトラインが(彼の中で)決まってました。
ルーカスという神が「こうでなければならない」と物語を創造しています。
そういった意味でルーカスの創造による「神話」です。
けど、今回のシリーズは一作ごとにアイディアを首脳陣で構築する、いわば従来のハリウッドエンターテインメント。
そう…神話ではなくエンターテイメントになったのです。
これの良し悪しを論ずるつもりはなく、あくまで個人の感想。
こんなの「俺らの知ってる」スターウォーズじゃない。
でも…でも…でも!
でも!でも!でもさ!でも!でもさー!
映画を観ながらも笑顔になってしまい、戦闘のシーンには拳を握ってしまう。
ハン、ルーク…そして今作でレイアも逝ってしまった…と涙。
そんな気持ちになったのは何故なんだろう?…と自分に問います。
思い出すのは……
たしか小学5年の時だった。
白い戦闘服に身を包んだ戦士(ストームトルーパー)が大きなトカゲに乗ってる写真。
それがスターウォーズとの出会いだった。
当時、マジンガーZや仮面ライダー、ウルトラマンで育っていた自分らクソガキ。
そんな俺らに初めてリアルなSFを垣間見せてくれたスターウォーズ。
コレが解るって大人なんだろうなぁ~…大人って楽しそう!
大人になったら…こーんなふうに未来には楽しい事が沢山あるんだぞ!
…と、ワクワクさせて貰えた。
なぁ、ともひろ君。
俺も君も好きだったスターウォーズ。
共に19歳のとき、俺の家でレーザーディスクで「エピソードⅤ帝国の逆襲」を観たね。
君は映画を、やかましく応援をするアメリカンなスタイルで観る奴だった。
その度に、いつも「うるせぇ!」と俺は怒ってたね…。
なぁ、ともひろ君。
君が生きてたら俺と同い年だね。
俺もあれから人生で色々あったし、これからも変化していくんだろう。
でもね?
君の好きなスターウォーズが当初の予定通り(一応)9作目を迎えたよ。
君なら、今作はどう評価するのかな?
なんにせよ、ギャーギャー騒ぐんだろうなぁ…
一緒に見て「うるせぇ!」って言いたかったなぁ。
ともひろ君。
君がフォースと共にあらんことを。
俺はとりあえず元気で生きてます。