2.うん。マクガバンいいですよね。封切りに行って、原作も読んで、ビデオも見て、文庫を買い直して。この作品には自分の人生の時間をいっぱい使いました。正直、ミロシュ・フォアマンの冷たさって他の映画では鼻につくんだけど(オイラは『マン・オン・ザ・ムーン』なんて完全にダメ)、この映画では氷結してキラキラ輝いてますね。冷酷な監督と、燃え上がるサミュエル・ジャクソンが画面を奪い合ってるからでしょう。ラストでサミュエルを撃つように言われた狙撃手がさりげなく「Sure?」と聞き返すシーンで涙。社会は冷たくても、立場の違いが破滅を生んでも、それでも、この映画には優しい人たちがあふれています。