8.駄目な作家が、暴力を振るわれ監禁までした病院の医院長を再びパーティーに読んで金を借りようとする所が、非常にヒューマンだった。過剰にカッコつけたりするシーンなんかも…最後の親友とのやり取りもなかなか良かった。 【セクシー】さん 10点(2003-11-22 01:02:10) |
7.チャンドラーの原作も”泣ける"が、全く視点を変えた本作も”泣ける"。スターリング・ヘイドンのエピソードがヘミングウェイ的というかブコウスキー的というか。監督のロバート・アルトマンは、原作者を含めたこの3人の作家の作風に共通にみられる「やるせなさ」を映画的に旨く表現していると思う。 【なるせたろう】さん 10点(2003-10-14 16:01:49) |
6.《ネタバレ》 抜群。あんな街で生きていくには、己の価値観や正義感が必要だ。自分次第でどうにでもなってしまうからだ。しっかりしなければ、生きていられない~(プレイバック) 【苗床 二期作】さん 10点(2003-07-08 12:01:04) |
5.アルトマンの代表作といわれるぐらいの名作なんだけど、原作先に読んじゃってるとねぇ・・・。これがマーロウかぁ、うーん・・・って感じになっちゃう。10点というのはそういった先入観を無理矢理差し引いた評価です。但し「贅肉」こそがアルトマンの神髄だということを理解していないと二時間は拷問になってしまうかも。旅は移動中が一番楽しい、という人にのみお勧めします。 【じゅんのすけ】さん 10点(2003-06-21 15:23:40) |
4.中学校の頃TVで観た時には「なんだかショボイ映画だなぁ」なんて思ってましたが、この歳になるまで(この映画の製作年に生まれた。)なんとなく心の奥にひっかかるものがあり、最近たまたまヴィデオを入手することができたので改めて見返してみると、かなりグッときてしまいました。どちらかといえばハードボイルド全開という作品ではないのですが、全編を貫く独特の空気感は今観ても十分通用するカッコよさだと思います。原作も読みましたが、まぁ”原作からインスパイアされた作品”として観るのが良いかと思います。 【KOJ】さん 10点(2003-02-16 15:51:07) |
3.次々と転調されていき、カーラジオ風、葬式でのブラスの演奏、渋いボーカルなどとなって画面を包む、ジョン ウィリアムズ作曲「ロング グッドバイ」。本当に僕にとっちゃ名曲中の名曲です。みなさんも書いておられますが、キャットフードを深夜に買いに行くというマーロウのちょっとばかししょぼい、だけど、マーロウだからこそサマになるシーン。ここもところのマーロウが車に乗って、スーパーまで行くところのシーンだけでも10点です。これは映画じゃなかったら味が出なかったと思います。最高です 【通りすがり】さん 10点(2002-12-24 15:44:47) |
2.原作とは別物で、あの時代の映画としての視点も含めれば原作よりはるかにいい。群像劇が多いアルトマンの作品の中でも、一歩離れた探偵という職業を主人公に選んだことによって最も成功しているのでは。一見、軽妙な雰囲気の主人公はさほど大きな活躍もせず、個性的な登場人物たちの傍観者のようだが、その描写、カメラ、音楽の効果によって魅力的なキャラクターとなっている。 【ニンジャ】さん 10点(2002-12-13 01:40:33) |
1.R・チャンドラーの『長いお別れ』の映画化ということで、原作のファンが「世界観が違いすぎる」と言い放ち、原作ファンを失望させたらしい作品だが、映画としてはこれは間違いなく傑作でしょう、ひじょうによく出来ている。この泥臭さがいい。主役のE・グールドだって、決して悪いとは思わないし、〝午前3時のキャットフード探し〟のオープニングからして実に歯切れが良く、テンポのいい演出だ。ラスト・シークエンスが少し粗雑な印象は受けるが、十分楽しめる感動的な映画だと思う。 【チャーリー】さん 10点(2002-10-01 15:10:19) |