7.《ネタバレ》 冒頭からその色彩感覚のオシャレさやドヌーヴ・ドルレアック姉妹の可愛さにノックアウトされた。
1966年の映画とは思えないほど美術面での洗練さがすごい。
シェルブールの雨傘と比較すると、全台詞を楽曲にするという無茶をやめ、物語構成もより練り込むことで、
ストレスを感じることなく鑑賞ができた。
本作は文学性ではシェルブール(戦争に引き裂かれた恋人たちの悲劇)に叶わないと思うが、
より陽気でパンチの効いた作品になっており、美術デザインのクオリティ、脚本の巧みさでは本作の方が上だと感じた。
ドヌーブ・ドルレアック姉妹が踊るシーンは本当に素晴らしかった。思わず可愛い!と声をあげてしまった。
(映像だと2人とも今の観点からするとなかなか化粧がきつく見えるが、書籍に残ったオフショットなど見ると、映像以上の美しさで、
やはり大スターたちは違うのだなと思った)
とにかく66年作とは思えぬオシャレさに圧倒された映画でした。