1.《ネタバレ》 この映画では劇的なことは何も起きない。
だけど、友人との関係に振り回されたり、変わりものの異性が気になったり、
そういった些細な出来事の一つ一つが思春期の心情を思い起こさせ、見ていてとても心地が良かった、
主人公のキクリンにシンパシーを感じる部分も多く、終盤のシーンに至ってはボロボロと泣かされてしまいました。
最後の方で二宮の指摘によって明かされるキクリンの癖もいいですよね、
これどういうことだろ?と思っていたことに納得がいくとともに、2人を引き合わせる切っ掛けにもなっていて、
秀逸な仕掛けと魅せ方に感心しました。
それにしても公開当時、この映画をスルーしてしまったことが本当に悔やまれる、
制作がSTUDIO4℃ということで気になってはいたけれど、明石家さんまプロデュースということで高をくくってしまった…、
さんまさんごめんなさい、この映画を作ってくれて本当にありがとうございます、自分にとっては紛れもない傑作です。