3.《ネタバレ》 カンヌ・パルムドール・・よくぞこの作品を・・恐るべし(笑)。リンチの中では、比較的分かり易い”超”純愛ロードムービーですよね。「迷いのないルーラとセイラー2人の純愛、で終わらない(終わっちゃうとそこら辺の普通の映画)」リンチ節の意味があるのかどうかワカラナイ奇天烈な幾つものエピソード、モチーフにしたかどうか怪しいオズの魔法使い、ジングル・デル、笑いどころあり、ビビリどころあり、そして次々と出てくる例によってキャラの濃さ。ツインピークスと前後してリンチファミリーも要所要所しっかりと奇妙な毒を吐いてます。特にシェリリン・フェンいいですね。今やブルース・ウィリスと肉体派を二分する?ハリウッドを代表するニコラス君とオーバーアクションのローラ・ダーン起用がバッチリハマってます。アンチ・ハリウッド的なリンチ監督のギャグか。それに、舞台が南部の寂れた街とハイウェイがイイな~アメリカの田舎って感じ。
ラスト、ムショから出てきたらペース君が大きくなっていて・・スネークスキンジャケット「ラブ・ミー・テンダー」(byパチンコ)・・涙がこぼれそうでした。(ラストは監督の当時の恋人だったイザベラ・ロッセリーニの強烈なプッシュによりハッピー・エンドとなったとのコト)すいません、迷わず10点いいですか。