7.小学生の頃に見て衝撃を受けた。
暴力が存在することだけを第三者視点で映すなんて芸当は北野武以外で見たことなかった。
YouTubeで解説映像を見て独特な伏線があったことが今になって分かった。
不安定で緊張感のある映像は、北野自身の構図と、カメラマンのセンスで撮った映像が2軸で混ざっているそうだ。
北野映画の原点にして最高傑作。
フィクションでしかありえないリアリテイの無さと、フィクションでしか作りえないリアリテイが混在する。
もしこんな世界が現実なら、自分の人生にどう落とし前をつけるのか?
暴力から身を救うのも暴力であり、そこには雄弁さがあった。
銃を向けられたまさにその時、法律でも優しさでもなく、暴力でしか生き残るべきでは無いのでは無いか、
そんな錯覚に陥った。