3.《ネタバレ》 こんな幼稚な計画のどこが「Perfect Murder」なのか?
まず妻の愛人に殺人を依頼する感覚が分からん。また、そんな奴にぺらぺら殺人計画を話す神経も分からん。見ていて、「この会話を録音されてたら、逆に脅しに使われるんじゃないの?」と思っていたら案の定。
「何故そんな不用意なマネをしたのだろう」とか、「いったいどう切り抜けるのだろう」と思っていたら、「口封じのために殺す」という、実に直接的かつ安直かつ単細胞な手段に出る夫(笑)。おいおいおい、なんだそりゃ(笑)。要するに、何も考えてなかったってことかい!
そのあまりにもサスペンスとして工夫や意外性の無い展開の連続に開いた口が塞がらなかった。
メイン登場人物が三人しかいないのだから、意外性のある展開にするのは難しいかも知れないが、それならばもっと一人ひとりの人間描写を濃密にしてもらいたい。
結局、夫と妻の愛人の対決でしかなく、そこに妻の思惑が深く絡んでくる事もなく、思い切り肩透かしを食らった気分。はっきり言って駄作。