3.雑な作りの、ファンタジー色を含んだストーリー映画。
序盤を過ぎてから、詰め込み感とチープさが強くなり、徐々に怪しい雲行きに。
ヒロイン絡みのエピソードでは、もう口をぽかーんと開けるしかなかった。
ファンタジーだから、何をしてもいいってことはないでしょ。
しかも登場人物たちの性格づけが、すべて中途半端で誰にも感情移入できず、
本来なら"感動"となるクライマックスでも、明かされる真相はメロドラマ並に陳腐で、
お涙頂戴の薄ら寒さしか感じないという結果になってしまった。
脚本の完成度は、若者向けの民放ドラマレベル。いかにもやっつけ仕事といった感じで、
とても大人の鑑賞には堪えられない。出演している役者さんたちがかわいそう、
としか思えない作品だった。