1.《ネタバレ》 これはちょっとだめですね。映画の出来の良し悪しとは別に、ストーリーが受け入れられません。
『終わり良ければすべて良し』って考え方には基本的に賛成なんですけど、これは賛同できない。
スタートがまずい。友人を騙し、学校を騙し、子供達を騙し、その親も騙す。
しかもその動機は、利己的で自分勝手なもの。サクセスストーリーの体を保ってはいるものの、そのプロセスは子供たちの善意とラッキーに頼ったもの。正直デューイ(ジャック・ブラック)が嫌いです。そして自分の職業柄、子供達の貴重な時間を、自分の利益のためだけに奪う行為は許せません。
子供達の得意分野が偶然ばらばら。個性もばらばら。にも関わらず、こんな型破りな新参者の教師の言うことを、誰一人として疑うことなく盲目的に従っています。しかも誰一人として親に『こんな教師が来たよ』ってことを話していません。こんなことはありえない。
子供達はみんな良い子すぎて素敵なんですが、だからこそ怒りがわいてきます。
学校を信じ、高い授業料を払って子供を預けている親達の気持ちはどうなる。
そもそも親だって信念が無さ過ぎます。
確かに最後のバンド演奏は良かったけれど、たったあの1曲で事をうやむやにすべきではないし、デューイを許すべきではありません。
期待して見ただけに、こんないかれたストーリーだとは本当に残念です。
そしてジャック・ブラックの過剰すぎる演技も、肌に合いません。