3.《ネタバレ》 随分と日本人がただの暴虐な人間として描かれている。もちろん善と悪の二面性は語られはするのだが、それにしても弱い。対して欧米人捕虜達は完全なる善として描かれている点が平等ではない。捕虜だからといってもそれが善であるわけもなく、日本は悪、捕虜は善という視点は安直としかいいようがない。頻繁に腹切りなどという言葉や行為が見られて、この映画の日本人像というのはまったくもって欧米のイメージに擦り寄っているようにしか見えない。構成も悪いし、非常にテンポもだらけている。結局「戦場にかける橋」的な映画を劣化させて作り直したような印象しか受けず。2時間という尺が非常に長く感じる。また、俳優畑の人ではない人が主要な役を演じるのは別に構わないが、こうも演技が下手ではさすがに厳しい。評点1点は、やはり印象的なあの音楽に対して。 それにしても通訳の日本語は何故あんなんでOK出したんでしょう。何言ってるか判らんこと多数ですよ。あれが限界だったのかねぇ。