1.なぜ面白くないのか?一番の理由は、神々たちのスキル(能力)が観客によくワカラナイことです。スキルがないから、たくさん神が登場しても、個性が感じられない。軍神はタコ殴りするだけです。ゼウスとハデスの神様ブラザーズは、衝撃波のような技を使う。それが唯一の見どころでした。しかし神聖闘士星矢だったら冥王ハデスは「グレイテストエクリップス!」というすごい必殺技があって、いかにも神レベルです。この映画は神が神らしくないのです。とくに海の神ポセイドン親子はひどい。「海」の能力なんてぜんぜん関係がない。単なる雑魚キャラです。人間とどう違うのでしょうか?だからゼウスが、ハデスお兄ちゃんと仲が悪くて、それを利用した極悪非道なクロノスお父さんが「バカ息子どもが騒いでいる今がチャンスだ」と言って、ナウシカよろしく巨神兵になってしまって・・という目を覆いたくなるようなドタバタ劇になってしまっている。意味が分からないし、分かりたくもない。しかも半神の神、人間、神、これらが私には全部同じに見えるんですど?あげくのはてに、全能の神ゼウス、海王ポセイドン、冥王ハデス、彼らはスキルがないのに名前だけが立派すぎる。この映画は身内の茶番劇。一言でいえば、燃えるお父さんとプロレスバカの息子が殺されて、不良の弟が、陰気なお兄ちゃんと仲直りしてメデタシ、メデタシ。バカ家族が家族同士で殺しあうのは自業自得ですが、巻き込まれる人間が迷惑です。このようにレベルの低いホームドラマに成り下がっています。