3.《ネタバレ》 航空機内のテレビで視聴。
ツッコミどころ満載でも面白ければ目くじらを立てないタイプだが、
これは設定が破綻しているというレベルの代物ではなく、
凡作の『バトル・ロワイアル』がマシに見えるほど。
まず、バトルに至るまでの訓練やスポンサー獲得といった退屈なイベントが続き、
それだけ時間を割くなら参加者の葛藤を丁寧に描いて欲しい。
それすら欠如しているため、「早く進んでくれ」と何度思ったことか。
また、やっとバトルが始まっても逃げ続ける主人公視点でしか描かれないため、
他の参加者が如何にして無念を遂げたかが分からず、いつの間にか勝手に死んでいるという。
しかも残虐シーンが皆無ならまだしも、
木の上に逃げた主人公を待ち伏せ→全員居眠りな時点で緊張感もありゃしない。
よって殺し合いゲームの理不尽さと残酷さが全く感じられなかった。
終いには火の玉出すわ、CGの獣を召喚させるわ、ルールを頻繁に変えるわでやりたい放題。
同じ地区の少年と都合良く助かるラストには怒りを通り越して呆れてしまった。
2時間強で描いた割には権力者の顛末や参加者とは別の幼馴染との関係が不明瞭のまま宙ぶらりんで終了。
と思ったら、実は三部作でしたということを鑑賞後知ってしまい更なる虚脱感。
続編も酷いようなので見ることはないだろう。
ジェニファー・ローレンスを初めとする実力派俳優の無駄使い。