1.ほとんど映画の体を成していない。
登場人物の紹介がダラダラと中盤まで続いて、結構イライラする。
そのうえ、ほとんどの人物がその後意味なく再登場し、意味なく消える。
物語そのものも、疑問だらけで疑問のまま終わる。
なんなの、これ。
自分はかつて、この原作漫画のファンだった。
あまり個性のない主人公と、ありがちなストーリーという欠点はあるものの、「巻島」という愁眉の脇役と、実物よりもカッコ良く描かれた自転車(これは物凄い画力)に魅了された。
「かつて」と書いたのは、その巻島が漫画から退場してしまったから。
ところが世間での人気は、どういうわけかむしろその後盛り上がり、TVアニメ化されて大好評、そして今回の映画化となった。
それで自分もちょっと嬉しくなって、映画館まで足を運んだわけだけなんだけど。
「こんなの巻島じゃない。原作を愚弄している。」
これが、自分の感想です。