1.《ネタバレ》 全く初めての国に行って、全く初めて見る行事や儀式を、全く具体的な説明もされず、見ていて楽しいというのならこの映画も楽しめるかも知れない。はっきり言って私には全くはまりませんでしたが。それっぽい荘厳なBGMを付けてなんとか見れるものにしようとしていますが、もし自分がこれを現地でBGMもなしで見せられたらと思うとぞっとする。
ダンス大会の勝ちの基準もわからない。よそ者を取り込むためにうまいこと勝たせてあげただけでしょう。まああんなんで「あなたが優勝」とか言われても不気味だし一ミリも喜びなんて湧きませんけど。クリスチャンが薬を盛られて村の娘と性行するのも、薬のせいもあるのでしょうがあんな環境で果たしてその気になれるものなのでしょうか。色々宇宙過ぎてついていけない、いやついて行く気も起こらない。そんな映画です。
こういった宗教の集まりなどを見ていると、ある意味このように何十人何百人の集まりが一つの意思に統一して動くことができるというのは率直に言ってすごいと思う。自分なら「なんでこんなことしなければいけないのか」とか「これに何の意味があるんだ」とか思ってこんなに身をゆだねて宗教を信じ切ることは出来ないだろうな。というか、どうすればここまで何かを盲信できるようになるのか、そっちのメカニズムのほうが気になります。ストーリーそっちのけで、彼ら彼女らがあの宗教に入信するまでの過程が知りたいと思いました。