2.主人公にしろ敵役にしろ登場人物に魅力がない。女を主人公にして、それが成功かどうかがキーなのにそこでこけているのでどうしようもない。話を作ってて、女性が主人公ならおもしろくなるなあ、じゃなくて、男だけしか描けない監督じゃないから、今度はちょっと主人公女にしようか、ってたぶんそんな感じ。タランティーノのおもしろさって違うでしょ。暴力シーンが出てきてもなんかメルヘンチックって言うかいい意味での映画的な表現なのに、今回は人間の暗い、嫌な部分を持ってきている。「人間だからウンコするのは当たり前だろ」って言われてウンコを目の前に突きつけられた感じ。しかもいろんな意味で前作と被ってるし。時間表示をちょっとおもしろく表示するとか、ラジオから音楽をかけるとことか。車のトランクの中にカメラを置いて、そこから開ける人間を映すシーンなんて何度目だよ。観客の視点から製作者の視点に変わってるね、タランティーノ。