1.なーんか、少女マンガにありがちな設定、内容、出演者達のキャラですね。妄想系、センチ、自己陶酔的な感じです。あと村上春樹の作品っぽい。それを綺麗な映像でオシャレに再現してみましたといった感じでしょうか。今そういった少女マンガを読んでも、こういうのに昔は耽溺していたんだなぁと懐かしさとか馬鹿馬鹿しさを持って接することはできるでしょうけど、共感とか感情移入とか無理ですね・・・。しかもこの内容で135分って長すぎます。有名人をちょい役でちょこちょこ出演させてるもの狙った感じで嫌でした。映像美に関しても、こういった感じのは多いですよね。だから取り立てていいとも思いませんでした。同じ女子高生特有の美しさ、薫り、繊細さ、儚さ、気だるさ、心情の機微を描くなら脚本、演出、映像美、出演者達ののびやかな演技、どれを取っても中原俊監督の『桜の園』には到底及ばないと思います。ただ、蒼井優のバレエシーンは美しかった。どんなに激しく動いてもまとまる艶やかな長い黒髪も一役買っていたと思います。