1.《ネタバレ》 あ、マラソンはほとんど関係ないです。ダミーの爆弾がしかけてあるのみ。
犯人は何故そんなことをしたのかは最後まで不明です。
犯人の目的は表彰式で拳銃を持って元首相に近づき、逮捕されることだからです。
相棒二人はマラソンが狙われていることを知りながら、何故か、たまきと美和子に出場させました。(愛情ないのかな)
あ、岸谷吾郎が妙なところに出てきますが、これはご愛嬌。
右京が犯人とチェスの試合をして、その終了棋譜でマラソンコースを発見しますが、これは不可能です。(ちょっとやりすぎですね)
前半はネットの処刑リストによる連続殺人事件ですが、犯人が判明した後半はお涙頂戴ものになってゆきます。
主犯にどんな動機があるにせよ、三人を殺し、一人を殺人未遂し、実行犯を爆死させたあとでは、何を主張しても遅いです。
脚本家は、犯人が病死することでバランスが取れると考えたのでしょうか。
犯人の最終目的は裁判での外務省の機密文書の暴露ですが、それが一ジャーナリストの手によって簡単に入手されていまします。(ご都合主義な展開)
殺された三人は機密文書の存在を知らずにテレビで発言しただけですから、処刑される理由がありません。
主犯の動機と行動に整合性がないのが脚本の最大の欠点でしょう。
豪華出演者と演出がうまいのでうまくごまかされてしまうのでしょうね。
冷静に観ればだめだめ映画です。
最初の「無差別劇場型連続殺人事件路線」でゆけばよかったのです。