1.《ネタバレ》 作品に関して言うと、「セトウツミ」の本来の物語が魅力を放ち始める前に(花開く前に)制作されたのだろう。「実写化が早すぎた」という感じで、「起承転結」の「起」の部分でしかない。そのため本来必要な登場人物(ハツ美ちゃん、内海のお姉さん、田中真二など)がいないため物語が広がらず、そうなるといよいよ2人の会話(掛け合い)だけが本作品のキモとなるため、その脚本と演出がものをいうのだが、、、残念ながらまったくおもしろくない。
役者に関して言うと、あまりに原作と違い過ぎるキャラの2人にがっかり。内海(池松)はイケメンではない上にどう見ても頭悪そうで、その雰囲気も全然スマートでない。はっきり言ってむさっ苦しい男でしかない。瀬戸(菅田)はうるさいだけで、目つきの悪いヤンキーでしかない。(菅田将暉は好きな俳優だがこの作品に関してはちょっと好きになれない。)
そんな役者達が「起」の部分だけを演じてもまったく面白くない。
総合すると、本作は原作の魅力を全く活かしきれておらず、全てにおいてドラマ25のTVドラマ版が上である。