2.《ネタバレ》 色々安っぽい。地球最強のスーパーマンの見せ場が火事を消す所だけなんて。こんな超人が悪に染まるなら地球を滅ぼしかけるくらいは思い切らなきゃ。こういうスラップスティック的なコメディが好きな制作者というものは、安易なギャグに走って品性も品格も落としてしまう事に気付かない。これは完全に人選ミス。やってはいけないラインを軽く飛び越え、すべき事が出来てない。ぼくらのスーパーマン=クラーク・ケント=クリストファー・リーブを尻軽男にしてしまうとは何事。前作でスーパーマンである事を捨ててまで愛を貫いたロイスをほったらかしてバツイチの幼馴染に走り、いくら性格が変わっていたにせよ敵の女と懇ろになる始末。一方のロイスもまるでクラークへの興味を失ってしまったかのようで、二人の白けた関係に違和感が半端ない。石を持ち帰ったら性格が変わったとか、唐突にスーパーマンが二人になったりだの何故そんな現象が起きたのか説明不足で何だかよく分からないし、やる事なす事全て空回りしている稀有な作品。早逝されたクリストファー・リーブに会えるという有難味で2点差し上げる。