1.《ネタバレ》 実話を元にしていると言われると貶しづらいのですが、乳癌の早期健診を訴えることが死者の意志ならば、乳癌の健診を躊躇したようなシーンをもっと出さないといけません。お手本のようなお付き合いのステップを経たら、あっという間に乳癌になっていて、なにか不可抗力の病気にかかったような印象だけが映画を支配しています。終盤に言葉だけでフォローしてもダメです。この映画を支配するべき一番のものは、病気の悲惨さではなく、自分への後悔でなくてはならないはずです。最後まで綺麗なまま終わってしまうし、これでは乳癌への恐怖感など伝わらないでしょう。