1.《ネタバレ》 実にまったく気分が晴れることのない映画で、最後まで観るのがかなり苦痛でした。貧乏という傷口にこれでもかと塩を塗り続けます。主人公たちがそこから健気に立ち直るような体裁ですが、私は疲れ果てました。実際、週1日の休暇がこんなことだと月曜からの1週間は地獄のように辛そうです。すでに何気なく享受している現代の週休2日が愛おしくなりました。戦後の日本人は本作から希望をもらったのでしょうか? そうだとしたら、やはり今の労働者より格段にパワフルだったと思います。高度成長前夜の世相を垣間見た想いです。