2.《ネタバレ》 目に見えて面白さに翳りが生じてきている。かつての美点であった映像の素晴らしさも影を潜めてしまった
ポール・ニューマンはヒッチコックの描く、微妙に頼りにならない男性像に落とし込むと、本当に嫌そうな顔をするので観ていて辛くなる
エキセントリックなおばさんが複数あらわる。好みの分かれるところだろうが、誰か一人で十分だなと思った。クセの強いサポートキャラが多すぎ。
主題に力が無いためか、アクの強さばかりが目立って異臭を放っている。
亡命を装ったスパイ活動という先の見えない計画の甘さと、旅行気分でタクシーを待たせる緊張感の無さと、爽快感の全くない脱出劇と、
これでは筋書きを楽しめる要素が見いだせないだろう。ガスで殺すの、蓋然性が足りないだろう。