2.60年代のカリフォルニア北部の、ある町を舞台にした青春映画。
ストーリーはまったくなし。夕刻から朝方まで、高校を卒業したばかりのガキどもが、
小さな町を車でぐるぐる回っているだけ。しいてあげれば友情なのだろうが、
こちらも取り立てて強調されているような描写はない。公開当時これを観たアメリカ人たちは、
懐かしさとともに目頭を熱くして共感したんだろうけど、
汚い居酒屋あたりで卒業コンパをしているような日本人が見たって、ピンとくるわけがない。
全編に渡って流れる、当時のヒットナンバーだけはとても心地がいい。
青春映画にオールディーズやヒットナンバーを被せるパターンは、この作品が先駆けで、
そういった意味では、エポック的作品としての価値はあるかもね。