1.競馬ファン御用達の阪急今津線を舞台にしておきながら、競馬ネタが一切無いというのは如何なものか。
まあ、そんなことはどうでもいいんだけど、とりあえず豪華キャストにまんまと騙されました。
これはつまんないというより、不愉快な作品でした。
作中に様々な迷惑行為が登場するけど、冒頭の自爆テロが最大の迷惑行為だと感じました。
確かに自爆したくなる気持ちは理解できるけど、ひとりでこっそり呪うくらいにしておくべきなんでしょうね。
しかも、自爆テロを広い心で許しておきながら、電車内のお喋りに鉄槌を下すというのがどうもしっくり来ない。
結局、自分にとって迷惑じゃなければ許して、自分にとって迷惑なら怒るという図式になってしまってる。
百歩譲ってどうしてもマナー違反を指摘したいなら、頭ごなしに怒るんじゃなくて、もう少し諭すように注意できないもんかなぁ。
あれじゃ反感を買うだけで、おばちゃん連中はちっとも反省しないと思うんです。
演出もいちいち下品で過剰だし、1つ問題が解決して少し穏やかな気持ちになれたと思ったら、直ぐに次の不愉快演出が待ってて、僕にはちょっと耐えられなかったです。
もちろん問題は次から次に解決して行くんだけど、その行程が如何にも薄っぺらい。
特にいじめ問題をあんなにあっさり描いてしまうのはどうかと思う。
DV男やおばちゃん連中を恫喝するのもいいけど、いじめっ子をきちんと叱る大人が登場しないと救われないと思うんだが、どうだろうか?
本人に『頑張れ!』と言って解決するほど生温い問題じゃないと思うんです。