2.う~ん、これはツライ…。重度の神経症というか、精神障害スレスレの状態にある人を《境界パーソナリティ》と表現するんだけど、そういう、特に女性って、最初のうちは不思議な魅力の持ち主という風に見えることが多い。で、彼女に惹かれ、かかわった周囲の者を巻き込んで精神的にくたくたにさせ、最悪の場合、破滅させることもある。そんな、いささかうさん臭い精神医学本の記述を思い起こさせる展開。でも、そういった症例だけがナマで描かれるばかりじゃ、ドラマとしてちっともふくらんでいかないじゃないか。しかも、この中途半端な結末じゃなおさら…。主演のふたりは健闘しているものの、映画そのものを救いきれず。ほんと、お疲れさまだねえ。