《改行表示》10. SFに文芸調の雰囲気を乗せるとか、難しいことをやろうとする。根本的に角川映画は文芸に対する引け目のような物が感じられて、何でもかんでも文芸作品的な手法を混ぜてくる。 どうしてこうなるのかよく分からないが、その割に考証や心情表現は画面上に見える範囲でしか行われないため別の場面で何で?ってなることが多い。実に多い。 グッとくる表現の継ぎ接ぎ的な手法なんだろうけど、巧くいっていない。 ようするにあれだ。普通に作れ。 【黒猫クック】さん [DVD(邦画)] 3点(2012-11-02 04:20:12) |
9.《ネタバレ》 実は私、この映画に出演していたはずなんですよ。大学の掲示板に貼られたエキストラ募集に応募したところ、たしか御殿場で二泊三日だったと思いますが川中島シーンの撮影に駆りだされました。足軽の衣装を着て槍を持たされ、ハンドマイクを持ったスタッフに「右行けー!左行けー!」と一日中怒鳴られただ右往左往していた記憶しか残っていません。千葉真一はおろかプロの俳優は誰ひとり見かけることもなく、夜は民宿でへとへとになって爆睡しただけでした。戦車や爆破シーンもなくて、どうやら追加のカットを撮るのに動員されただけみたいでした。映画が公開されるや初日に観に行き、その後十回以上観てますが、いまだに自分の足軽姿を画面で確認することができません(笑)。 それにしてもこの映画、角川春樹の大作路線を切り拓いた功績(?)はあるとはいえ、ちょっと怪作に分類していいほどのメタメタぶりです。致命的なのは、自衛隊に部隊としてのリアリティがなさ過ぎなところでしょう。上下関係はどうなってるんだよと突っ込みたくなる会話は、自衛隊というより町の消防団みたいですよね。そこに被さる演歌風和製ロックのチープさは、監督というか角川春樹のセンスのなさを笑うしかありません。千葉真一の体を張ったアクションに敬意を表してプラス一点としておきます。 【S&S】さん [映画館(邦画)] 3点(2012-01-15 11:34:30) (良:1票)(笑:1票) |
8.《ネタバレ》 角川映画初の時代劇。いかにも角川映画の娯楽大作という感じのド派手な映画になっているが、自衛隊の一個小隊がもし突然戦国時代にタイムスリップしたらというシチュエーションだけ思いついて即作ったような印象で、タイムスリップ直後の隊員たちの混乱ぶりはリアルで良かったがあとはもう勢いだけでいってしまったような感じ。それでもアクションシーンはまあ退屈せずに見られるのだが、自衛隊の描き方がただ戦国時代で好き勝手暴れているようにしか見えず、「野性の証明」のレビューでも自衛隊を悪役として描いたことが本作の自衛隊の撮影協力を得られなかった理由ではないかと書いたが、これじゃ撮影に協力なんてしないわなというのが一発で分かる。また青春映画のテイストは監督や脚本家の意向で取り入れられたらしいが、はっきり言って全く効果的でなく、いかにも70年代の青春ドラマのような挿入歌の数々は映画の勢いを明らかに奪っていてどう考えても失敗としか思えないし、SFとしての面白さも皆無に等しくこれではまだ「戦国自衛隊1549」のほうがマシのようにさえ思えてしまう。主たる女性陣にセリフがないのも男の映画というのを強調したかったのかもしれないがなんか違うだろという気がするし、オールスタッフ・キャストがノンクレジットというのも話題作りの一環なんだろうが何もそんな事までして話題作りをしなくてもとしか思えない。(よくみんな許可したな。)とくに期待をしていたわけではないし、取りあえず見ておけくらいにしか思っていなかった映画だが、立派な駄作だと思う。「戦国自衛隊1549」には3点をつけているのだが、本作にも同じく3点を。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 3点(2012-01-07 11:47:21) |
7.自衛隊と戦国武将の共存なんて絵面だけでも楽しそうなのに、このしょぼい内容にはがっかり。本題と全然関係ないシーンは延々と続いているし、戦闘シーンは同じような映像と音響が繰り返されるだけ。何が表現したくて作ったのか分かりません。そんな中でもきちんと仕事をしている夏八木勲に3点。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-06-19 02:20:39) |
6.いや~、いろんな意味でショボイ作品だったなぁ。。。 【はりねずみ】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-06-30 23:05:41) |
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5.本願寺光佐が成田三樹夫ってどうよ・・・。びっくりするほどチープでした。 【モチキチ】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-06-27 04:29:34) |
4.リメイク公開直前ということで、久しぶりに見ました。当時見た時には、恐いわ面白いわの印象だったんですけど・・・んーーー、こんなんだったか(笑)韓国映画のシルミド思い出しました。いや、両作とも良い悪いではなくて、リアリティよりパンチと勢い、ストーリーより男気とサービスって感じます。合戦シーンも内容も撮り方も単調で冗長になりすぎていて残念でした。でも影虎=上杉謙信が男色家と言われているから、裸の付き合いシーンがあるのかなとか、千葉真一さすが服部半蔵ぉ!なーんてツッコミ入れながら結構楽しんでる自分もいましたけどね。 【ウメキチ】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-06-03 00:48:34) |
3.何ともセンスのない映画としか言いようがない。あの題材と豪華キャスト、豊富な予算でどうしてこの程度なのだろうか。所詮は角川映画ということか。 |
2.自衛隊が戦国時代にタイムスリップしたという基本設定をいただいただけの作品。半村良の原作とは殆ど関係ないといっていい。後の「天と地と」ほどひどくはないが(一応プロが監督してるからね)、金だけかけながらテレビ感覚の浅い作品になっている。千葉信一の自己顕示満載もかなりウザイ。ストーリーもへんてこで、いくら近代兵器で武装していても、たったあれだけの自衛隊がこれといった戦略もなく、武田の大軍と会戦するというのも非現実的だ。ファンタジーならファンタジーなりのリアリティを確保する背景や道具立てが必要なはずだが、そうした配慮は殆どない。かなりの凡作で、角川映画の病弊がここにも覗いている。それはやがて「天と地と」という狂気の愚作に収斂していくのだ。*ところどころ息抜きのコミカルシーンもあったが、佐藤蛾次郎の「夜這いでござる」には笑わせられた。 【トコトコ】さん 3点(2003-09-27 13:31:28) (良:1票) |
1.角川映画最盛期の印象ですねー。なんか女性としては屈辱的なシーンが多々あってカナリ苦々しく観てしまいました・・邦画特有な感じで。みんなどんどん狂っていって、天下取るなんて千葉真一どー考えてもムリだと思う・・と言ってあげたくなりました。渡瀬恒彦若くてビックリ!私としてはかまやつ的ライフがいいな。 |