1.ドラキュラが現代のアメリカに蘇る、という設定を、忠実に映画にはしているが、設定に忠実すぎ。あらすじを読んで頭に浮かんだ印象が、そのまんま映画になっていて、遊びの部分がまったくない。丁寧に造ってあるのは随所から伝わり、現代ヴァンパイア映画の教科書とも言える映画にはなってるが、ただでさえ展開がバレバレの話が、ここまで予想通りに進まれては、早い段階で飽きが来るのも当然。ジャスティーン・ワデルがヒロインというのも地味すぎで、この手の映画を造る場合、きちんと造るだけでなく、B級の評価を恐れずにエログロをぶち込まないと、現在では娯楽作として成立しないように思える。