1.《ネタバレ》 東宝では『地球防衛軍』、ハリウッドでは『禁断の惑星』が製作されてた同時期の映画とは到底思えないぞ、『宇宙人東京に現る』! パイラ星人の会話には、本当に腹を抱えて笑いました。監督の島耕二のフィルモグラフィはSFやアクションものは他に撮っていないみたいで、たしかに全編になんかホームドラマっぽい雰囲気が漂っています。大映初のカラー特撮映画ですが、色彩は思ったより鮮やかでしたね。そう言えば新天体R星の脅威が去ってめでたしめでたしのラストシーンですが、啓蟄を迎えたみたいに小動物がぞろぞろ穴や地面から出てきて、そのあと「わーい」と歓声を上げる幼稚園児が映って終わり、こんなラストシーンの特撮映画もちょっと珍しいのでは。