1.《ネタバレ》 途中、「こ、これは伝説の神作品だ!俺は今クソ映画界のニュースターを目撃しているんだ!」という感じでクソ映画好きの魂が燻ぶられる感動を味わっていたのですが・・・夢オチってサイテー!!!
ということでレジェバタとかいうダサいハッシュタグが付いているこの映画を見てきました。
元々は本作を見る気が無く、イベント割のチケットが余ってたので、アバターとこちらとで悩んでて「いくら映像が綺麗とはいえシーシェパードが作った映画を3時間も見るのもなんだかなぁ・・・たまには邦画界にも金を落とすか」という感じで見に行ったので、まさか3時間ものとは思っておらず・・・
見ている間ずーっと「2時間ってこんなに長かったっけ?」と久々に長さを長さとして感じる鑑賞状態でした。
途中まではほんと邦画のダメなところの詰め合わせハッピーセットみたいな感じで、金をかけているはずなのに一番織田信長の話の中で重要と個人的には思っている今川義元との合戦が丸々カット。まさか1秒も合戦シーンが映らないとは思ってもみませんでしたよ。
んで見ているこちらが恥ずかしくなるようなツンデレ合戦。お互い「おもしれー女」「おもしれー男」と言い合ってるって評価していたネット上の批評を後から見て、大爆笑してました。確かに。
居たのかどうか、存在そのものが怪しい濃姫というキャラなので、まあ好き放題にキャラづくりしてましたなぁ。その分織田信長が本当にただのうつけものって表現になっており、信長ファンがみたら怒んないのかな?って余計な心配をしながら見てました。
そして極めつけは、「ここで感動してください!」って雰囲気の時にかっちょいい音楽を大音量でドーン!ああ、これが邦画センスだよなぁ・・・と別の意味でウルっと来ました。音楽は良いんだけどね。
あと貧困街での無理やりな理屈で発展した殺陣とチョメチョメのシーンはなんだかなぁ・・・「うそやろw」って乾いた笑いが漏れてしまいました。
役者の演技は悪くなく、キムタク信長もこれはこれで良いでしたね。
そして斎藤工の家康。これが一番よかった。あのわずかな演技シーンしかなかったのに抜群の存在感と、スタッフロールを見た時の「え!?お前だったのか!!!」のびっくりは楽しかったですね。
あとスタッフロールが環境音のみで始まり、余韻を残そうとする演出は中々よかったかなと思います。
しかし、そんなことはどうでもいい。
肝心なのは終盤から始まる大航海時代モノだよ!
途中までは「はやくおわんねーかなぁ~」って気分でだらーっと見てたんだけど、本能寺の変で一変し、床の下から脱出しホイホイ逃亡し始めたころは「え!?なんぞ!?これ、やばい映画が始まったのか!!??」と期待感が膨らんだのですが、それを上回る大展開が始まり、まさか織田信長は死んでおらず、”キャプテン”ジャック・スパロウになってその後大活躍したのだ!という展開にぼくだいかんげきでしたよ。源義経のチンギス・ハーン以上にびっくりだよ。
ここの展開は「俺は神映画をみているのだ・・・早く世の中の(クソ)映画ファンに向けて大発信しなければ!」と感動で目がウルウルしてましたんよ。
が、夢オチかーい!!!(テンポが変わりすぎてて変だなぁとは思ってたけど)
ということで、上記のように圧倒的ファンタジー展開で終わってくれれば、柳生一族の陰謀みたいな超歴史改編モノとして評価は8点に爆上がりだったのですが、無念。
とはいえ知り合いには飲み会のネタとして大いに盛り上がったので、とても良き映画でした。
圧倒的なネタを提供してくれたことに敬意を表して、3点!!