5.《ネタバレ》 金沢とロシアの美しい風景、加古隆の美しい音楽は価値があると思う。
そして、三國連太郎の演技力はさすが。死の場面は息を呑むほどリアルだった。美形トランペット奏者、セルゲイ・ナカリャコフの真摯な演技も素敵だし、押しの弱い幼なじみを演じる渡部篤郎もなかなか。
しかし、そのような豪華な脇役も、安田成美演じるヒロイン雪子のせいで台無しだ。
ロシア人青年に惹かれ、彼女に思いを寄せる幼なじみを伴ってロシアまで追いかける…劇中では、それが「信念を貫く」という事のように描かれているが、雪子の無神経さに腹が立つ。