2.《ネタバレ》 チェルソムかあ。セレンディピティにシャルウィダンスね。ツメの甘い、というか散漫すぎる監督さんだ。
で、私には「どうだ、すごいキャストだろー!」という大絶叫しか聞こえてこなかった。
確かにキャストだけを見たらひっくり返って気絶するようなすごすぎる顔ぶれなんだ。
だいたいチャールストン・ヘストンだ!
マイケル・ムーアのせいで、過去の俳優歴よりも「GUNS!」の叫び声がトレードマークと化してしまったヘストン。お望みどおり、ライフルを手に意味も無く大暴れさせてもらっている。
マドンナと付き合ったことにより、若い層にもその名を轟かしたウォーレン・ビーティ。金満ぶりが本当に自然に板についている。
ダイアン・キートン。いつものダイアンぶりだが、ストレートヘアにパンツジャケットの才女スタイルはもう見飽きた気もする。
ゴールディ・ホーン。いつのまにそんなに胸が垂れていたのか。娘も成長するわけだ。
アンディ・マクダウェル。嫌いだ。セレンディピティといいチェルソムはイギリス人女優が好きそうだ。
この意味深なキャストに、説明の少ない意味深な展開、でも、全く意味が無い。
深読みする必要は無い。原題にも脚本にも意味は無い。豪華キャストを遊ばせたかっただけ。
建築家なのに、豪邸に使用人を置いて、使用人が連れ込んだ居候にさえ文句を言わぬ金満ぶり。もうこの時点で見る気が失せる。どうしてこんなにバブリーなんだ。
日本でいえば、黒川紀章並みの有名建築家ということなのか。そのわりには、パーティで追い出されるなど普通人扱いされている。
やはりキャストに目が眩んで作品を選ぶのはイカんということがよくわかった。映画は監督のものなり。