2.《ネタバレ》 何の準備もない状態で拉致のような徴兵をされる兄弟。
弟を必死で守っていた兄が、国への恨みから北へまさかの寝返り。
戦争はもともと現実離れしたものかもしれないが、全体的にオーバーにドラマティックに描きすぎて現実感を伴ってこない。
チャン・ドンゴンとウォンビン、二人のスターのための映画。
二人のファンなら満足できそうだが、内容的にはあざとくて薄っぺらな印象で物足りない。
邦画のアイドル映画を彷彿させるようで、主役をキレイに引き立てながら型通りに進んでいく感じ。
予算はそれなりにかかった大作なのかもしれないけど、韓国映画特有の生々しい迫力や面白さが少しも感じられない。
端的に言うと、お涙頂戴でクサい。兄弟愛の押し売りに、興ざめするばかり。
兄弟愛を描くにしてももっと抑え気味にさりげなくしてくれたほうが、粋だし感動もできたのに。
遺体の人違いの原因になった万年筆だけは良かった。