2.《ネタバレ》 サンドラ・ブロックがオスカーに値するほどの演技かは甚だ疑問が残る。しかし、同年の他候補を見れば、消去法で彼女になったのかな、というのが率直な感想。常連、イギリス人、一発屋が相手だったのだから。
そんなことより!
この「あまりにもアメリカ的」「典型的なまでにアメリカ」な要素と描写がこれでもかと詰まってることに「なんだかなぁ~」とのため息が先に来る。
保守本流のリッチな白人、街の向こうにある退廃した黒人文化。案の定の対立と不安がそこに乗っかり、されどリッチな白人はそんな差別も偏見もモノともせず突き進むスーパーウーマン。「あっぱれ母さん!お見事です!」互いは次第に溶解し、「嗚呼、人間ってなんて素晴らしいのでしょう。博愛主義万歳!キリスト教最高!」でチャンチャン♪
ベタはベタでその醍醐味や面白味はあるものだから一概に否定はしないけど、この映画はあまりにも、あまりにもであるし、もしかしたら「"やっぱりアメリカ人ってバ○なんだ"と、再確認させるのが裏の意図なのか?」とさえ勘ぐりたくなる。
美しいストーリーだと思いますよ。でもそこから何も学ばない、似たような美談は何十年も前からあるけれど、その頃から何一つ変わらないかの国。人口が多すぎるせいなのだろうか?アメリカ嫌い付ける薬ではなく、アメリカ嫌いにさせる薬のようであった。